
・車のホイールを変えたいけど何でも装着できるの?
・自分の車種に合うサイズが分からない
・オフセットって何?
・インチとかJとか、どこのサイズのこと?
こんな疑問に答えていきます。
ホイールには大きさだけでなく、ホイールの太さなど複数のサイズがあり、せっかく良いホイールを買っても適合しないと装着することができません。
ホイール付きのスタッドレスタイヤや、ヤフオクやメルカリなどでタイヤ付きホイールを買おうか検討されている方必見です!
ホイールを変更した時や純正ホイールに戻した時にはホイールナットのサイズや注意点もご確認くださいね。
ホイールサイズの見方
ホイールサイズを確認するためには2種類確認方法があります。
そして、各種サイズを確認した後に今のホイールと装着したいホイールのサイズを比較することで適合するのかを判断する必要があります。
比較した結果、適合しないと装着できないホイールと判断できます。
分からずに買ってしまって、適合しなかった…ということがないように解説していきます。
各種サイズを、適合しないと装着できない順に並べるとこうなります。
- ボルト穴数とP.C.D.
- リム径とリム幅
- オフセット(インセット)
- フランジの形状
では現在装着中のホイールサイズの確認方法から解説していきます。
車両情報を見る
車種によって異なりますが、純正サイズは取り扱い説明書に記載があります。
この確認方法は装着しているホイールが自車の純正ホイールであることが前提です。
装着しているホイールが自車の純正ではない(他の車種の純正ホイール)場合や、社外ホイールの場合には次に解説しているホイールを見て確認する必要があります。
ホイールの裏側を見る
ホイールにはとても多くの種類のサイズがあります。
ホイールの裏側に刻印があったり、ステッカーが貼ってあったり、表記に様々な種類があります。
プリウスの純正ホイールの場合は裏側に刻印がありました。
この場合ではボルト穴数とP.C.D.が省略されています。
ボルト穴数とP.C.D.は車両側の情報のため、純正ホイールでは省略されていることもあります。
略語や用語が出てきましたが、表記順に1つずつ解説していきます。
ホイールのリム径の見方
ホイールの直径のこと。
単位はインチ。1インチごとにサイズ設定があります。
17インチ = 431.8mm
ちなみに純正より大きくすることをインチアップといい、
小さくすることをインチダウンといいます。
大きくしすぎるとボディに干渉しますし、小さくしすぎるとホイール内側のブレーキ部品などに干渉しますので、やりすぎには注意が必要です。
ホイールのリム幅(J数)の見方
ホイールの太さ(幅)のこと。
こちらもサイズはインチで表記されます。

このホイールのJ数は?

9.0Jだよ!
上記のように太さのことを「J数」と呼ぶこともあります。
でも本当は「J数」という呼び方は正しくはないんですよ。
「J」は単位ではなく後述する意味があるのですが、太さの単位のように言う方が多いですね。
上記の例のような9.0Jだと9.0インチのことを表しています。
リム径とは違い、リム幅は0.5インチごとにサイズ設定があります。
0.5インチ = 12.7mm
ホイールのリムフランジ(フランジ形状)の見方
ホイールの角の部分の呼び方でホイールにタイヤがハマる部分のこと。
一般的な呼び方は「J」と「JJ」があります。
ホイールのJとJJの違いは?
リムフランジの高さを表している形状規格の記号のこと。
形状規格には代表的な2つがあります。
・JJ=18.0mm、タイヤが太く見える
僅かな差ですが若干デザインが変わって見えます。
ホイールの性能差はないので神経質にならなくても大丈夫です。
ホイールのボルト穴数の見方
文字通り、ホイールにあいている穴の数です。
1輪に対してホイールナットが何個付いているか数えると簡単に分かりますね。
国産車、輸入車とも4穴~6穴が一般的です。
4穴:軽自動車・コンパクトカー
N BOX、アクアなど
5穴:乗用車・セダン・スポーツカー
プリウス、クラウン、スカイラインなど
6穴:大型ピックアップ車・貨物車
ランドクルーザー、ハイエース、キャラバンなど
ホイールのP.C.D.(ピッチ)の見方
Pitch Circled Diameter(ピッチ・サークルド・ダイアメーター)の略称。
P.C.D.を略してピッチという言い方をしますが、ねじピッチとは意味が異なります。
それぞれのナットの中心を円形に結んだ時の直径で単位はmm(ミリメートル)です。
円形に結ぶというと少しややこしく感じますが、4穴や6穴の場合だと簡単で対角線上のハブボルトの距離(=直径)のことです。
5穴の場合、ハブボルトの距離では測定できないので直径で判断します。
国産車で一般的なサイズは100mmや114.3mm、139.7mmです。
ちなみに114.3mmが一番ホイールの種類が豊富に販売されています。
その他にも輸入車や一部の旧式の国産車など特殊なピッチサイズがあります。
ホイールオフセット(インセット)の見方
ホイールの中心と取付面の距離をmm(ミリメートル)で表示したものです。
呼び方には3種類あります。
・インセット
・ゼロセット
・アウトセット
それぞれホイールの取付面(画像内青線)が基準となるホイール幅の中心(画像内赤線)よりも内側なのか外側なのかで判別されます。
・インセット:車両の内側(奥側)に入り込む
・アウトセット:車両の外側に出てくる
2008年7月11日に呼び方が国際基準と合わせて「インセット」に変更になりました。
しかし、「オフセット」という呼び方がまだ多く残っています。
正直私も「オフセット」と言いますw
・オフセット +15 → インセット 15
・オフセット ±0 → ゼロセット
・オフセット -15 → アウトセット 15
まとめ
装着しているホイールと同じサイズであれば問題なく装着できます。
しかし、大体のホイールは純正サイズではないので、現在のホイールサイズと買おうか迷ってるホイールのサイズを比較してくださいね。
- 今よりインチアップ(インチダウン)しても大丈夫なのか?
- オフセット(インセット)は何ミリ変わるのか?
(車両からはみ出ないか or 入りすぎないか) - 極端にホイールを太くしようとしていないか?
(太くしても装着できるか確認が必要です)
ホイール購入の際は高価な買い物になるので、デザインだけでなくサイズも必ず確認してから購入してくださいね。
最後まで見ていただきありがとうございました。