自動車のフロントガラスとサイドガラスの違いは?種類や特徴、刻印を解説

カーライフ

自動車のフロントガラスとサイドガラスの違いについて解説していきます!

 

自動車のフロントガラス以外にも、サイドガラス、ドアガラス、サードガラス、リアガラスなどいろんな呼び方があります。

呼び方にはいろんな種類がありますが、ガラスの種類は大きく分けると以下の2種類です。

  • 合わせガラス
  • 強化ガラス

他にも種類はありますが、今回は主流である2種類について解説していきます。

 

私は一級自動車整備士の資格を持っておりますので、私の経験や知見から自動車のフロントガラスとサイドガラスの違いを解説していきます。

 

自動車のフロントガラスとサイドガラスの違い

自動車のフロントガラスとサイドガラスの違いはガラスの取り付け位置によって、ガラスの呼び方が複数あります。

  • フロントガラス
  • サイドガラス
  • ドアガラス
  • サードガラス
  • リアガラス

などなど、呼び方が複数あります。

 

冒頭でもお伝えしたように、使われているガラスの種類は大きく分けると基本的にはどのガラスも「合わせガラス」か「強化ガラス」のどちらかに分けられます。

 

呼び方も使われているガラスの種類も複数あることでややこしく感じてしまいますが、どこにどのガラスが使われているかはシンプルで、フロントガラスのみ「合わせガラス」でサイドガラスなどのフロントガラス以外は「強化ガラス」です。

 

自動車のフロントガラスの特徴

自動車のフロントガラスの特徴は「合わせガラス」であることです。

 

フロントガラスは運転席の前にある大きなガラスのことです。

ガラスとガラスの間に特殊な素材の樹脂の透明フィルムを入れた3層構造になっているものが一般的で、ガラスとガラスを合わせていることで「合わせガラス」と呼んでいます。

 

ガラスとガラスがペアなので「ペアガラス」と呼ばれることもあります。

 

ガラスとガラスの間にフィルムを入れることによって、事故などの衝撃によって粉々に砕け散ることを防いでいます。

さらにフィルムがあることで衝撃を吸収する役割も持っています。

 

衝撃を吸収することで以下の3つの役割があります。

  • 事故などで衝撃によって運転者や助手席の人が外に飛び出さないようにする
  • 前から物が飛んできたとしても車内に侵入しにくくする
  • 車上荒らしなどのイタズラによってガラスを破られないようにする

 

上記のように内側からも外側からも突き破りにくくなっていますが、衝撃があまりにも大きい場合はガラスを突き破ってしまうこともあります。

 

1987年(昭和62年)以降に作られた車のフロントガラスは、合わせガラスを装着することが義務付けられています。

もう30年以上前になるので、現在一般的に走行しているほとんどすべての車のフロントガラスは合わせガラスになっています。

 

私の経験した中ではフロントガラス以外のガラスにも合わせガラスを採用している車種がありました。

高級車などに多くあった印象でベンツのSクラスやBMWのMシリーズなどはフロントガラス以外にドアガラスに合わせガラスが使われていました。

合わせガラスを採用することによって、フィルムによる紫外線カットや遮音性を高めている効果があります。

 

また、フロントガラスにヒビが入った場合について、以下の記事でご紹介しています。

⇒フロントガラスのヒビ割れ放置は危険?早めの応急処置が必要!

⇒フロントガラスのヒビ割れは車検に通らない?補修か交換の基準を解説

 

自動車のサイドガラスの特徴

自動車のサイドガラスの特徴として、フロントガラスとは違い強化ガラスを採用しています。

また、サイドガラスだけでなくフロントガラス以外のガラスは一部例外を除き強化ガラスになっています。

 

フロントガラスも十分強度があるのですが、強化ガラスはフロントガラスと違い、合わせガラスでもなく、特殊な透明フィルムも使われていません。

 

強化ガラスの特徴として割れた時に蜘蛛の巣のように網目状に全体に亀裂が広がり、粉々に割れるという特徴があります。

粉々に割れると良くないんじゃないの?

一見このように感じますが、粉々に割れるものの割れたガラスを触っても怪我をしにくいようにコロコロとした丸みをおびた形になるように割れます。

 

 

なぜ丸みをおびた形になるように割れるのかというと、車内の人がケガをしにくいように設計されているからです。

触ってもケガをしにくいのですが、ケガをしないわけではありません。

しかし、通常のガラスの場合だと触るとほぼ100%切れてしまったり、ケガをしてしまうリスクがあるので強化ガラスは通常のガラスよりも安全性が高いことが分かります。

 

強化ガラスはドアガラスなど車内の人との距離が近いガラスに多く使われています。

事故などの衝撃があった場合には、ドアが開かないケースもあるのでドアガラスが粉々に割れることで脱出しやすいようにもなっています。

 

自動車のガラスの刻印

自動車のすべてのガラスには刻印があります。

一般的には窓枠に対して、左下や右下に刻印があることが多いです。

 

刻印は様々な情報が含まれております。

  • ガラスメーカーのロゴ
  • 自動車メーカーのロゴ
  • JIS規格(日本工業規格)
  • アメリカの運輸省の登録番号
  • Mナンバー
  • 合わせガラスか強化ガラスか
  • 色付きガラス(プライバシーガラス)か
  • 製造年月のマーク
  • 品番

などなど、メーカーや車種によって何が記載されているか違いがあります。

 

ちなみに国産ではガラスメーカーは3社のみです。

  • AGC(旭硝子)
  • 日本板ガラス
  • セントラルガラス

この3社のロゴや専用の登録番号だったり、違いがあります。

 

例えば、アメリカの運輸省の登録番号の場合には「DOT」の後に続く番号も以下のようにメーカーごとで決められています。

  • AGC(旭硝子):DOT20
  • 日本板ガラス:DOT23
  • セントラルガラス:DOT44

 

このような情報は現場では、ほとんど活用する機会は少なく、使うとすれば部品発注の場合ですね。

とは言いつつ、実際に現場では割れてしまったときに発注することが多く、発注する時には割れてしまっていて刻印が分からない状態になっていることがほとんどです(笑)

 

なので、ガラスを見て部品発注するのではなく、車検証や車両が持つ情報から部品発注しますので、うんちく的知識です!笑

 

自動車のフロントガラスとサイドガラスの違いは?種類や特徴、刻印を解説のまとめ

自動車のフロントガラスとサイドガラスの違いや種類、特徴、刻印などを解説しました。

 

フロントガラスは合わせガラス、フロントガラス以外は強化ガラスです。

どちらも車内の乗員保護のための特徴があります。

 

合わせガラスは物が飛んできたときに車内に突き破らないように。

また事故などの衝撃で乗員が車外へ飛び出さないように衝撃を吸収する特徴があります。

 

強化ガラスは割れた時に網目状に全体に広がり、粉々に割れる特徴があります。

割れた破片はケガしにくいように、丸みを帯びた形になります。

 

刻印にはメーカーの情報やガラスの種類などを表す情報は自動車用のガラスにはすべて刻印されていますが、実際に読み解く機会は少ないかと思います。

 

最後まで見ていただきありがとうございました。

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