バルミューダのコーヒーメーカー ”BALMUDA The Brew(バルミューダ・ザ・ブリュー)”(K06A-BK)の口コミ、評判をまとめました。
ハンドドリップの手法を限りなく再現した体感型コーヒーメーカーとして、美味しいコーヒーを淹れるだけでなく、出来上がるまでの過程も楽しめるマシン。
2021年10月発売以来、今も大ヒット中の製品です。
バルミューダらしいこだわりがいっぱいのコーヒーメーカーがどんなものなのか、気になりますよね。
口コミも参考に、実物も取材してみて人気のワケを調べてみました。
- バルミューダ ザブリューの悪い口コミとデメリット
- バルミューダ ザブリューの良い口コミとメリット
- スペックと主な特徴
- バルミューダ ザブリューのお手入れ方法
今回は上記のことについてまとめていきます。
バルミューダ ザブリューの悪い口コミとデメリット
まず、バルミューダのコーヒーメーカーで気を付けておきたいことはどんなものか、
デメリットから見ていきたいと思います。
体感型コーヒーメーカーという点を理解して購入している人がほとんどなので、他製品と比べての悪い口コミはあまりありません。
- 水量の調節ができない
- 付属の専用サーバーしか使えない、保温効力が弱い
といった仕様面でのデメリットを説明したいと思います。
なお、出来上がりの味わいについては、コーヒー愛飲家の辛口な口コミもあります。
ただ、嗜好飲料は個人の好みの差が大きく、味に関しては好意的な感想が多いので、専門的に見た辛口の意見はデメリットとしませんでした。
水量の調節はできない
バルミューダのコーヒーメーカーは1杯(120ml)~3杯(360ml)まで抽出することができます。
一度に出る湯量が一定していて、水タンク(容量500ml)にいっぱい水を入れても、決まった量しか出てきません。
- ちょっと多めに飲みたい時は、2杯分淹れるしか方法がない
- 普段マグカップでコーヒーを飲んでいるが、少し量が少ないと思う
バルミューダはコーヒーをおいしく淹れられる温度にこだわっているため、AIによる微妙な温度調節をしています。
だから、モードごとに決められた量で注湯し、適切な温度になるようにコントロールしているんです。
逆に水を入れすぎてコーヒーが薄くなってしまうことがない、というのはメリットかも。
コーヒーの濃さを変えたいなら、水量ではなくモードを切り替えるかコーヒー豆の分量を調節してくださいね。
また、水タンクの最大容量は490mlなので、豆を変えて2杯目・3杯目と続けてドリップできます。
タンクは外せるので残った水も捨てやすく、洗いやすく水を入れやすい直線的な構造です。
抽出水量と温度が決まっているから、豆の種類や量の違い、焙煎の強さによる違い、挽き方による違いなど比べやすいと思います。
好みの淹れ方が見つかったら、ずっと変わらず同じ味が楽しめます。
付属の専用サーバーしか使えない、保温効力が弱い
バルミューダのコーヒーメーカーは、抽出したコーヒーを専用サーバーに入れるようになっています。
この専用サーバーを使用しないとスイッチが入らないので、直接カップで受けたり他の容器で代替することはできません。
サーバーはステンレスの真空二重構造で冷めにくくなっていますが、注ぎ口が開いているので長時間保温の効力はありません。
- 二重構造なんだから保温できるのかと思ったが、そうじゃなかった
- ドリッパーもサーバーも専用のものしか使えないのがちょっと不満
- サーバーの下にヒーターが付いていたらいいのに
- カップで直接受けられるかなと思ったらできなかった
保温用のヒーターを付けていないのは、電気の熱で温められたコーヒーは煮詰まって不味くなるからです。
ドリッパーもサーバーも、コーヒーを美味しく淹れるための工夫と大きくかかわっています。
なので、どちらもきちんとセットしないとスイッチが入りません。
ドリッパー下部の抽出ノズルは内側に栓があり、使用時はサーバーの蓋が栓を持ち上げ、コーヒーが落ちるようになっています。
だから、淹れ終わってサーバーを外した時に穴が塞がるから、ポツンとコーヒーの雫が下に落ちるということがないんです。
バルミューダ ショップの店員さんの説明では、サーバーに入れて1時間で10℃くらい温度が下がるそう。
ということでした。
バルミューダ ザブリューの良い口コミとメリット
ここからは良い口コミを元に、バルミューダ コーヒーメーカーのメリットを紹介していきますね。
- 雑味を抑えたクリア&ストロングな味わい
- 動きに見とれて、音と香りに癒される
という口コミで多かった2点を挙げてみたいと思います。
雑味を抑えたクリア&ストロングな味わい
バルミューダのコーヒーを淹れるモードは、レギュラー、ストロング、アイスの3パターンです。
- レギュラーはすっきりとしたブラックで飲みやすい、ストロングは力強さがあり雑味は少なくミルクと合わせたい
- しっかりとした深みのある味わいながら、後味はすっきりとした飲み心地
- 自分で淹れるより断然クオリティが高い
- コーヒーショップの店頭で飲むより、同じ豆を購入してバルミューダで淹れた方が美味しかった
- 安定した美味しいコーヒーが毎日飲める
もちろん、好みに合わないという意見もありますし、この豆の良さが出しきれてないなど、専門的な口コミ評価もありますが、味についての口コミは概ね高評価です。
3種のモードの中でもレギュラーはバイパス注湯という独自の手法を取っています。
いちばん美味しい部分が出たところで抽出を止め、お湯を足すことで豆から出る雑味を排し、すっきりとクリアなコーヒーの味を引き出します。
コーヒーを薄めるのではなく、抽出に時間をかけると出てくる渋味やエグ味をカット。
熱いお湯を少し足すことで、コーヒーの温度を頃合いに引き上げながら濃度を和らげます。
抽出が終わってサーバーを外したら、注ぐ前に少し揺らして混ぜるのがポイント。
バイパス注湯による濃度のムラを一定にします。
これをやらないと「味が薄い」と思ってしまうかもしれません。
私が実際にレギュラーを試飲してみて感じたのは以下のことでした。
- コーヒーの色に透明感がある。
色が薄いということではなく、クリアで濁りのないコーヒー色です。 - 温度が美味しい。
淹れたてをカップに移して口元に運んだ時の温度が、心地いい熱さです。
熱すぎず、でもちゃんと熱い、そんな感じの飲み頃温度です。 - 後味が良い。
コーヒー自体の味わいが素直。後味がとてもスッキリしています。
コーヒーの香りを残しつつ、喉が渇くような感じが残らない味です。
コーヒーの雑味が悪いということでもなく、渋味やエグ味がいいアクセントになっている場合もあります。
そうした豆の味をフルに味わいたい場合はストロングモードで抽出すると、ガッツリしたコーヒーの出来上がり。
ミルクやクリームを使うアレンジコーヒーには、ストロングやアイスモードでの抽出がおススメです。
バルミューダのコーヒーメーカー、豆挽く元気ないとき一杯立てのドリップコーヒー淹れてもらってるんだけど普通に手で淹れるより美味しい、私どれだけドリップヘタなんだ pic.twitter.com/NqOXUFyeyw
— 盛田 諒 (@moritakujira) October 3, 2022
でも何といってもコーヒーの美味しさは豆の鮮度が大事。
時間が経つと風味が劣化し、お湯を注いだ時の豆の膨らみもなくなってきます。
残ったコーヒー豆はできるだけ空気に触れないようにして冷蔵庫や冷凍で保存してくださいね。
動きに見入って、音や香りに癒される
バルミューダ コーヒーメーカーはオープンドリップ方式。
ドリッパーに蓋がないので、コーヒーを淹れる様子がよく見えます。
同時に、コーヒーを淹れる時の良い香りも立ちのぼり、お部屋に広がります。
- 毎朝、コーヒーの香りが広がって気分が上がる
- 出来上がりを待っている時間も心地いい
- コーヒーの香りと音で毎日リラックス気分
- コーヒーを飲むまでの時間も楽しめる
といった、使用中も楽しいという口コミがたくさんあります。
本当にバリスタが目の前で淹れているような気分になる動きです。
また、音についても好意的な口コミが多いです。
- 使用中のチクタク音や出来上がりの音もオシャレ
- 見た目もいいけど、何より音に癒される
- 場所もとらず、使いやすく、音も素敵
実際にどんな音なのかは公式の動画で確認できますよ
使用中に流れている音は効果音ではなく、実際に本体から出ている音です。
- 起動とモード切替え、出来上がりを知らせる軽快なチャイム音
- 抽出中には振り子時計をイメージしたチクタク音
- そして、サーバーを温めたり豆を蒸らすスチームの吹き出し音
動画の音は多少聴く環境で違うと思いますが、実際に聴いてみるとどの音もまろやかで優しい感じです。
キャンドルライトのような運転ランプも秀逸、癒されるという口コミが多いのにもうなずけます。
ちょっとした演出にこだわるところは、とてもバルミューダらしいですね♪
スペックと主な特徴
バルミューダ ザブリューのスペックと主な特徴をご紹介します。
- 緻密な温度制御と工程で快適な飲み頃を提供
- ドリッパーが円錐形な理由とは
美味しいコーヒーができるテクノロジーとカタチについて調べてみました。
バルミューダ コーヒーメーカーのスペック
バルミューダ コーヒーメーカーのスペックは以下の通りです。
- 製品名:BALMUDA The Brew
- 公式販売価格:59,400円(税込)
- カラー:ブラック(型番:K06A-BK)
- 本体寸法:幅 140mm × 奥行 297mm × 高さ 379mm(取っ手含む)
- 本体重量:約3.4kg
- 電源:AC100V 50Hz/60Hz
- 定格消費電力:1450W
- 電源コード長さ:1m
- 最大容量:サーバー 約500mL、水タンク 約490mL
- サーバー素材:ステンレス(真空二重構造)、PP
- 抽出方法:オープンドリップ式
- モード:REGULAR、STRONG、ICED、Cleaning
- 抽出杯数:1杯・2杯・3杯
- REGULAR・STRONG:約120mL・約240mL・約360mL
- ICED:約75mL・約150mL・約225mL
- 抽出時間:約4~7分 ※モードや気温によって異なります保証期間:お買い上げ日から1年間
- パッケージ内容:本体、ドリッパー、サーバー(蓋含む)、計量スプーン、ドリッパースタンド、取扱説明書(保証書付)、ペーパーフィルター5枚
- 生産地:中国
バルミューダ コーヒーメーカーは写真で見ると大きそうに見えますが、実際には幅が14cmとスリムでコンパクトです。
余計な出っ張りが少なく全体にスッキリしたデザインで、収納もしやすいと思います。
緻密な温度制御と工程で快適な飲み頃を提供
バルミューダ コーヒーメーカーの最大の特徴は、蒸らし・抽出・仕上げと、過程ごとに最適な温度のお湯を瞬間的に沸かし、適度な間隔で注湯することです。
- 最初は100℃のスチームでサーバー内部を温めます。
- 次に93℃のお湯を少量落として豆を蒸らします。
この時、挽き立ての豆ならぷっくりと膨らみ、コーヒーを淹れる時の良い香りが立ち上ります。 - そこから少し間隔をあけて0.2ml単位でドリップが始まります。
ハンドドリップ時の温度を再現するように、抽出温度は最初は高く徐々に低くなっていきます。 - レギュラーモードの場合、最後に少し高い温度のお湯を足して、86℃の仕上がりになるよう調節します。
最初に高温でサーバーを温めているので、淹れている間にサーバーの中でコーヒーが冷めてしまう心配はありません。
保温用のヒーターを付けていないのは、電気の熱で温められたコーヒーは煮詰まって不味くなるからです。
スイッチを切り忘れて煮詰まったコーヒー、何度もそれで苦い思いを味わったことがあります。
だから私は、コーヒーメーカーに保温ヒーターがないのは正解!だと思います。
ドリッパーが円錐形の理由とは
バルミューダのコーヒードリッパーは円錐形です。
円錐形のドリッパーは台形よりも、盛る部分が狭まるのでコーヒー粉の層が縦に厚くなります。
だから、円錐形のドリッパーはコーヒー粉の中心がお湯に触れやすくなります。
また、台形タイプに比べ下の穴が大きく素早く流れ落ちるので、抽出中コーヒー成分に含まれている雑味を拾いにくいという特徴があります。
今まで台形のコーヒーフィルターを使っていた人には、使い回しができないのがちょっと残念かも。
フィルターは付属品として5枚付いていますが、すぐに使い切ってしまうので、購入時にはフィルターも併せて買っておく方がいいと思います。
専用コーヒーフィルターはバルミューダ公式オンラインショップで購入できますが、2杯~4杯用サイズの円錐形であれば、他社製品で対応できます。
スーパーなど店頭では見つけにくいかもしれませんが「コーヒーフィルター 円錐形」で検索すればすぐ見つかるので、ネットショッピングのついでに買うようにしておくといいかもしれませんね。
ハンドドリップの場合、円錐形は台形に比べてコントロールがやや難しいのですが、バルミューダはよりコーヒーの美味しさを引き出すためにこの形を採用しました。
ドリッパーの内側には直線のラインが放射状に引いてあり、お湯が真っすぐ中心に集約しやすくなるようにしています。
ハンドドリップをする場合、コーヒー粉にはできるだけまんべんなくお湯をかけ、フィルターにはお湯をかけないというのがセオリーです。
フィルター部分にお湯をかけてしまうと、お湯がコーヒーを通らずフィルターから出てしまうのと、フィルターに付いたコーヒー成分のアクが流れて一緒に落ちてしまうという理由があるからなんですね。
バルミューダ コーヒーメーカーのドリップは、フィルターにお湯がかからないよう少し中心に集まるように滴下します。
そのため、「フィルター周辺のコーヒー粉にはお湯がかからず残るので、十分な蒸らしができないのでは」という口コミもありました。
お湯が十分にかかり切らない問題について、バルミューダショップの店員さんは
と説明してくれました。
また、どうしても気になるなら、蒸らしが終わった時点で一度運転を止めて(スタートボタンを押すと一時停止します)少し粉を混ぜてみるといったこともできます。
バルミューダ ザブリューのお手入れ方法
バルミューダ コーヒーメーカーは、サーバー・ドリッパー・水タンクそれぞれ洗いやすい構造です。
サーバーと水タンクは手の大きな男性はちょっと苦しいかもしれませんが、どちらも手を入れて洗えるサイズです。
抽出モードにはコーヒーを淹れる以外に cleaningモードというのがあります。
バルミューダでは月1回程度、クエン酸溶液による洗浄を推奨していますが、その時にはこのモードを使用します。
取扱説明書に記載していますが、大さじ1杯のクエン酸を水500mlに混ぜた溶液を作り、水タンクに入れてcleaningモードで湯通しするだけ。
後は2回から3回くらい真水で同じように湯通しすればOK。
どのパーツもシンプルに作られていて、面倒な洗い方をしなくていいところが手入れしやすくて優れていると思います。
バルミューダザブリューK06A-BKの口コミレビュー!フィルターやお手入れ方法も!のまとめ
バルミューダ コーヒーメーカーは「コーヒーを五感で楽しむ」を追求したマシンです。
スタイリッシュなデザインと、ライブな演出効果でコーヒーの味だけでなく淹れるまでの時間もエンタテイメントに仕上げています。
だから、バルミューダ コーヒーメーカーは万人向けしてなく、使う人を選ぶ製品だと思います。
おススメできない人、おススメしたい人を私なりにまとめてみました。
バルミューダ ザブリューがおすすめできない人
- あまり予算をかけたくない人
- 一度に4~5杯程度、コーヒーを淹れておきたい人
- ミル付きのコーヒーメーカーが欲しい人
- 生活家電には利便性を優先する人
- コーヒーにこだわりを持たない人
- 時短のためのコーヒーメーカーを探している人
電動ミルや自動保温などの便利機能はなく、時短が図れるといった製品ではないですよね。
現在、他社のコーヒーメーカーから買い替えを検討しているなら、付いている機能がなくなっても不便を感じないか、今一度確認してみてくださいね。
味わいについてはすごく個人的な意見になっちゃいますが・・・
シアトル系など深煎りの味わいが好きな人、エスプレッソベースのコーヒーが好きな人には、あまりおすすめできないかも~と思います。
バルミューダ ザブリューをおススメしたい人
バルミューダ コーヒーメーカーはこんな人におススメしたいと思います。
- ゆとりあるコーヒータイムを過ごしたい人
- ハンドドリップが好きだが面倒な時もあると思う人
- 抽出の過程も楽しみたい人
- いろいろなコーヒーの違いを同じ条件下で試してみたい人
- 1杯立てコーヒーの味わいが好きな人
レギュラーモードで淹れたコーヒーはクリアで軽やか。
程よい酸味を感じたり、後を引かない苦味が好きという人にはおススメです。
サードウェーブコーヒーが好きな人にもいいんじゃないかなと思ったりもしています。
ハンドドリップ感覚を再現したクリアな飲み口。
しかも、淹れたての熱すぎずに熱い温度がすごくいい。
コーヒーの味がしっかりたつストロングモードとの違いも楽しみたいもの。
いろいろ試して味比べをしたくなる面白さがあります。
加えて、つい見入ってしまう視覚効果と音・香り。
珈琲専門店の1杯立てのコーヒーを自宅でも味わえる。
しかも、目の前でバリスタに淹れてもらっているような感覚。
バルミューダのコーヒーメーカーは、いろいろな愉しみ方ができるマシンです。