- 点検整備済みステッカーって剝がさないといけないの?
- はがさないといけない時ってどんな時?
- はがし方にコツはあるの?
上記のような悩みに対して解説していきます。
フロントガラスの助手席側に貼ってある丸いステッカーは点検整備済みステッカーというものです。
点検シールとかダイヤルステッカーと呼ばれることもあります。
ちなみに、四角いステッカーは車検シールのことです。
私は一級自動車整備士の資格を持っており、過去に自動車整備士として働いていた経験があります。
現場では毎日のように点検整備済みステッカーを貼ったり剝がしたりしていました。
点検整備済みステッカーは点検時期を表しているのですが、特殊なシールで剝がしにくい特徴があります。
今回は点検整備済みステッカー(ダイヤルステッカー)の剥がし方を2つ解説していきます!
四角い車検シールにも応用できる方法ですので、是非お試しください。
点検整備済みステッカー(ダイヤルステッカー)は期日以降は剥がさないと保安基準違反になる
はがさないと保安基準違反になるとダイヤルステッカーの裏側にめっちゃちっちゃく書いてあります。
フロントガラスに貼り付けて良いものは決められています。
道路運送車両の保安基準(2020年4月1日現在)の通りです。
上記画像の七に該当し、貼り付けて良い期間が決められています。
写真の場合では令和4年1月31日が期日です。
つまり、期日を越えると「貼ってはいけないもの」として扱われ、整備不良に該当するようになってしまいますので、点検整備済みステッカー(ダイヤルステッカー)を剥がす必要があります。
点検整備済みステッカー(ダイヤルステッカー)の剥がし方
やむを得ず、定期点検を受けずに期日にきてしまった場合は
前述の通り、整備不良になってしまうので剥がす必要があります。
定期点検を受けると整備工場で貼り替えてもらえるので以下の方法は不要です。
点検整備済みステッカーをはがす前にやっておきたいこと:ドライヤーで温める
これは下記のどちらの作業でも剥がしやすくなる方法は作業前にドライヤーで温めることです。
温めることで剥がしやすくなりますが、
外でコンセントの電源を確保できない場合には難しい方法です。
点検整備済みステッカーのはがし方①:スクレーパーを使用する
整備現場でも多くはスクレーパーというカッターのようなヘラを使って剥がしているところも多くあります。
一般ユーザーであればステッカーを剥がす機会は少ないかと思いますので、
購入するのであれば、安価なもので十分です。
ご紹介したものと少しスクレーパーの種類は違いますが
スクレーパーの動かし方については以下の動画を参考にしていただくと
分かりやすいかと思います。
一気に剥がそうとしないことがコツですね!
デメリットは刃物なので使い方を間違えるとケガをする可能性があるところです。
また、力を入れすぎると、すっぽ抜けた時に周辺の部品にキズがついてしまうこともあるので
動画のように少しずつ作業してください。
点検整備済みステッカーのはがし方②:ステッカーはがしを使う
スクレーパーを使用する場合、前述の通り
キズが付いたり、ケガをしてしまうリスクはゼロとは言えません。
刃物を使わない方法で剥がすとリスクを抑えることができます。
使用方法について動画解説がありました。
液体なので、液垂れしやすいデメリットがあります。
内装部品に垂れないようにタオルを引くなどの前準備をして作業してくださいね。
はがした後にやること:粘着残りを拭き取る
上記方法で剥がせた後に粘着のベタベタした部分が残ってしまうことが結構あります。
その場合には、もう一度同じ方法でだいたいのベタベタを除去した後、
濡れ雑巾やガラスクリーナーで拭き取ると綺麗になりますよ!
点検整備済みステッカー(ダイヤルステッカー)の剥がし方を2つ解説まとめ
点検整備済みステッカー(ダイヤルステッカー)は剥がしにくく、簡単には剝がれないようにしているのは法的な意味があるからです。
簡単に剝がせてしまうと偽造ステッカーだと疑われてしまう原因にもなってしまいます。
剥がしてみると分かると思いますが、点検整備済みステッカーは綺麗に剥がせることはとても難しいです。
再利用はできないので位置を変えたいとしても、貼りなおすことはできないので注意してくださいね。
ベタベタの粘着残りは必ずできるのでご紹介した方法で綺麗にしてくださいね!