タイヤの空気圧は入れすぎるとNG?高すぎるデメリットを6つ解説

タイヤの空気圧入れすぎ、少なすぎ、適正メンテナンス
  • タイヤの空気圧を入れすぎるとどうなるの?
  • 逆に空気圧が少なすぎるとどうなるの?
  • 入れすぎるとタイヤが劣化するって本当?
  • 高めに入れると燃費がいいんじゃないの?

上記の疑問に答えていきます。

 

タイヤの空気圧を高めにすることで燃費が良くなる理由入れすぎた場合のデメリットについて自動車整備士の経験や知見から解説していきます。

 

まずはタイヤの空気圧調整方法の解説を読んでいただいてから、本記事を読んでいただくと分かりやすいと思います。

 

 

タイヤの空気圧を高めに入れると燃費が良くなる

タイヤ空気圧が適正空気圧よりも少し高い状態タイヤの空気圧調整方法で解説したようにタイヤは適切な空気圧があり、クッションの役割をしています。

そして、適正な空気圧よりも少し高めに入れることで若干燃費が良くなります。

 

なぜ燃費が良くなるのか?というとタイヤの接地面積が若干少なくなるからです。

 

タイヤの空気圧を高めにすると適正な空気圧よりも少しバイクのタイヤのように両端が持ち上がる状態になります。

元々、タイヤと道路の接地面積はハガキ1枚分ほどと言われています。

ハガキ1枚分ほどのサイズから更に少なくなることで

接地面積が少なくなるので、転がり抵抗が少なくなります。

転がり抵抗とは?
タイヤが転がったときに転がる方向と反対方向に働く力のこと。

 

例えば、平坦なところでタイヤを押して転がしたとき、一定の距離で止まりますよね?

この止まろうとする力(転がった方向とは逆向きの力)のことを転がり抵抗と言います。

 

この転がり抵抗が少ないと転がり続けます。

つまり転がり抵抗が少ないと転がりやすいので、軽い力で長い距離を転がることができます。

 

通常よりも少し高い空気圧で調整すると転がり抵抗が減る=少ない力(ガソリン)で転がる距離が長くなるので燃費が良くなります。

 

「少し高い」ってどれぐらい?
だいたい適正値よりも30kPa(0.3kgf/cm²)ほど高い空気圧のことを言います。

 

もっと空気圧を入れようと思えば入れることができますが、何事もやりすぎは厳禁です。

 

次に「少し高い」空気圧を越えて、空気圧を入れすぎた場合について解説します。

 

 

タイヤの空気圧を入れすぎた場合のデメリットは?

適正空気圧よりも高すぎる状態前述のように空気圧を高くすることで、タイヤの接地面が減り燃費が良くなると解説しました。

しかし、空気圧を高くすればするほど、燃費が良くなるわけではありません。

 

空気圧が高すぎると、少し空気圧が高い状態よりも更に両端が持ち上がるように形が変形します。

 

変形することで、次の6つのデメリットが発生します。

空気圧の入れすぎると燃費が良くなる以上にデメリットが大きくなるので要注意です。

 

 

空気圧を入れすぎるデメリット①:タイヤが偏摩耗する

お伝えしたようにバイクのように持ち上がり、「少し高い」空気圧よりもさらにタイヤと路面の接地面積が少なくなります。

 

空気圧を高くしすぎることでタイヤの両端が持ち上がると、タイヤの中央だけが接地していて両端が浮いたような状態になります。

 

このまま転がり続けると、中央ばかりすり減ってしまい偏摩耗を起こします。

偏摩耗とは?
タイヤが偏った減り方をすることを言います。通常であればタイヤは両端も中央も均等に減っていくのですが、今回のような中央だけ減っていく場合や逆に両端ばかり減る場合や、外側や内側ばかり減る場合などのことを指します。

 

空気圧が高すぎて中央ばかり減る偏摩耗が起きると、両端は新品同様でも真ん中がすり減りすぎてしまって交換しないといけなくなります。

 

 

空気圧を入れすぎるデメリット②:スリップしやすくなる

なぜスリップしやすくなるかというと空気圧が高すぎることで接地面積が減ったからです。

 

接地面積が減ったことによりタイヤが踏ん張る力も減ってしまいます。

例えば雨の日で、普段より踏ん張りが効かない状況だとしたら…滑りやすくなりますよね。

 

 

空気圧を入れすぎるデメリット③:乗り心地が悪くなる

空気圧の調整方法の中でも解説したようにタイヤの空気圧はクッションの役割をしています。

このクッションであるタイヤが空気でパンパンになっていた場合、走行中に段差などを乗り越えたときに突き上げられるような振動も増えて車全体が走行中にガタガタしやすくなります。

 

空気圧が高すぎてパンパンになれば、クッションの役割もできなくなりますよね。

 

そして更にガタガタしやすくなることでハンドルもガタガタしやすくなります。

つまり、走っている振動とハンドルの震えが大きくなりますので、乗り心地が悪くなります。

 

 

空気圧を入れすぎるデメリット④:タイヤにヒビが入りやすくなる

タイヤはゴム製品です。

空気圧を入れすぎてパンパンの状態ではタイヤは引っ張られるような力が常にかかります。

 

タイヤのヒビ割れ(劣化)原因は太陽の光や、雨風、気温などですが、常に引っ張られている状態だと少しの劣化でも大きなヒビが入りやすくなります。

 

なぜタイヤにヒビ割れが起きるの?

タイヤはゴム製品で最初は柔らかい状態ですが、劣化していくことで硬くなっていきます。

柔らかいときには衝撃などが加わっても伸びることで衝撃を吸収しますが、硬くなってしまっていると伸びないので割れてしまいます。

 

ヒビが入る場合には一部分だけでなく全体的に現れやすいので、タイヤの空気圧チェックのときに一緒にヒビがないか確認するといいですね!

 

釘を踏んでしまったなどのパンクはパンク修理できますが、タイヤに入ったヒビは修理できないので、ヒビが入った場合には交換する必要があります。

 

 

空気圧を入れすぎるデメリット⑤:タイヤにコブができやすくなる

タイヤの側面にコブが発生することもあるこちらもヒビが入りやすくなる原因と同じ理由です。

タイヤには強度を高めるためにワイヤーが中に入っています。

(詳しく言うともっといろいろありますが)

 

空気圧が高すぎる場合に、走っている衝撃でタイヤの中のワイヤーが切れてしまうことがあります。

切れてしまうと切れた部分の強度が低くなり、タイヤの形を保てなくなります。

 

タイヤの形を保てなくなった時にタイヤの側面にコブができます。

 

ちなみにタイヤの側面を縁石などに強くこすりつけてしまった場合にも、同じように中のワイヤーが切れてコブが出来ることがあります。

 

このようにコブが出来ているということはタイヤが損傷している状態なので早急に交換する必要があります。

 

 

空気圧を入れすぎるデメリット⑥:バーストする確率が上がる

ヒビやコブを放置したまま走行すると、バースト(破裂)してしまう可能性が上がります。

ヒビやコブが発生した場合、その部分が弱くなります。

 

走っているときの衝撃は弱いところに集中するので、風船も針で刺したときと同じように「バンッ」とバーストしてしまうこともあります。

 

ヒビなどが目立っていなくても無理にタイヤの空気圧を入れ続けると、劣化が原因で空気圧調整中にタイヤがバーストしてしまうこともあります。

 

2014年には作業員が空気圧調整をしていたところ、突然バーストしてしまい死亡してしまった事故も実際に起きてしまっています。

 

また走行中にフロントタイヤがバーストしてしまった場合には急にハンドル操作が効かなくなり衝突事故を起こしてしまう可能性もあります。

 

 

タイヤの空気圧が少なすぎるデメリットは?

そんなに空気圧が高すぎるリスクがあるなら、逆に低い方がいいんじゃないの?と思いますよね。

 

少し高い状態と同じく少し低い状態にもメリットがあり、乗り心地が良くなると言われていますが、正直体感しにくいと思います。

 

そして空気圧調整を長期間忘れてしまうと少なすぎる(パンクに近い)状態になります。

 

空気圧が少なかった場合には以下のデメリットが発生します。

 

 

空気圧が少なすぎるデメリット①:燃費の悪化

空気圧が高すぎるのと逆に接地面積が増えます。

接地面積が増えたことにより、転がり抵抗が増えます。

 

そしてさらに、走っているとき(回転中)にタイヤがたわんでしまって振動が発生することで、より進みにくくなります。

例えば、自転車のタイヤがパンクした時にそのまま乗ろうとするとペダルが重くなるのと同じですね。

 

 

空気圧が少なすぎるデメリット②:タイヤが損傷する

空気圧が少なすぎることで車重に押しつぶされます。

押しつぶされることで本来、道路と接地しないサイドウォールが道路に擦り付けられ、サイドウォールが削れてしまいます。

 

サイドウォールとは?
タイヤの横の部分のこと。このサイドウォールは道路と接地しても耐えられるほどの強度がないので、極端に空気が少ない状態(パンクしたまま)走ると削れてしまいます。

サイドウォールが削れてしまうと交換するしかありません。

そして、もっと言えばタイヤだけでなくホイールも傷が付いたり変形する可能性があります。

 

 

空気圧が少なすぎるデメリット③:曲がりにくくなる

空気圧が少なすぎると、タイヤに踏ん張る力も少なくなります。

タイヤに踏ん張る力が少なくなるとズルズルと滑るような状況になり、曲がりにくくなることもあります。

 

無理にハンドル操作して、通常速度で運転した場合にはタイヤとホイールが外れてしまう方向に力が加わってしまい、最悪の場合ではホイールで走るような状況にもなりかねません。

 

 

タイヤの空気圧は入れすぎるとNG?高すぎるデメリットを6つ解説のまとめ

確かに空気圧は高めにすることで燃費は良くなります。

しかし、やりすぎには燃費が良くなる以上のデメリットがありますので、適正値よりも30kPa(0.3kgf/cm²)ほど高い空気圧に調整することが良いですね。

 

空気圧を高めにすることで、多少空気圧調整を忘れても適正値を大きく下回る可能性は低いのでおすすめです!

 

空気圧を入れすぎるデメリット
①偏摩耗する
②スリップしやすくなる
③乗り心地が悪くなる
④タイヤにヒビが入りやすくなる
⑤タイヤにコブができる
⑥バーストする確率が上がる

 

逆に低くても以下のメリットがあります。

 

空気圧が少なすぎるデメリット
①燃費が悪くなる
②タイヤが損傷する
③曲がりにくくなる

 

何事も、ほどほどが一番ですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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