- タイヤの空気圧の適正値の見方は?
- どこに行けば空気圧を調整できるの?
- タイヤの空気圧ってどうやって調整するの?
- どのぐらいの頻度で調整するの?
上記の悩みについて解説します。
どんなにハイパワーのエンジンも、どんなにガツンと止まるブレーキもすべてはタイヤが動力を路面に伝えています。
そんなタイヤの性能を十分に発揮するためにも重要なのが空気圧の調整です。
車のタイヤはゴム製品で少しずつ空気圧が減っていくので定期的に調整が必要です。
今回はタイヤの空気圧の調整方法について解説します。
タイヤの空気圧の適正値の見方
タイヤの空気圧には適正値があります。
だいたい運転席のドアを開けたところや給油口の蓋の裏に空気圧の適正値を表示しているシールが貼ってあります。
タイヤは走行中の衝撃を吸収する役割があり、空気圧が適切に調整されていることで適切にクッションの役割を果たすことができます。
タイヤの空気圧の単位
国際単位のkPa(キロパスカル)で表示され、250kPaなど3桁で表記されます。
旧表示単位ではkgf/cm²(キログラムフォース)で表示され、2.5kgf/cm²など1桁 + 小数点第1位で表記されることもあります。
旧表示単位と言いながらも、適正値を表すシールには両方の単位で記載されていることが多いですね。
kPa(キロパスカル)とkgf/cm²(キログラムフォース)ってどれぐらい差があるの?
100kPa = 1.0kgf/cm² です。
インチやポンドなどと違い、数値に特殊な違いはないので分かりやすいですね。
例えば「250kPa」と「2.5kgf/cm²」は同じ空気圧です。
もし口頭で店員さんに伝える場合には「250キロ」や「2.5キロ」と言うと伝わります。
タイヤの空気圧を調整できる場所は?
多くの場合はガソリンスタンドで調整することができます。
他には車屋さんやディーラーなどに入庫して空気圧の調整をお願いすることもできますね。
一般的には空気圧調整だけなら無料で作業してもらえますが、せっかくお店に行くなら点検と一緒にお願いした方がいいですよ!
ガソリンスタンドでスタッフさんに空気圧調整をお願いすることもできますが、セルフサービスのガソリンスタンドも多いので以下は自分で空気圧調整をやる方法を解説していきます。
タイヤの空気圧の調整方法(入れ方)
今回はガソリンスタンドに多く設置されているエアタンクを使う場合の空気圧調整の方法を解説します。
タイヤの空気圧の調整方法⓪-1:適正空気圧を確認
まず愛車の適正空気圧を確認します。
適正空気圧を確認することにより、次の操作で今の空気圧を抜くのか入れるのか判断するためです。
私が経験したお客様の事例では「ガソリンスタンドで店員さんに空気圧調整してもらった」というものの、適正な空気圧よりも明らかに高い空気圧になっていたことがありました。
ガソリンスタンドで空気圧調整をお願いすることを否定するわけではありませんが、空気圧の適正値よりも明らかに高い空気圧だと危険があるので抜く必要があります。
タイヤの空気圧の調整方法⓪-2:エアタンクに空気を入れる
エアタンクの中の空気圧を確認します。
たまに空気圧が入っていないこともあるので、入っていない場合には空気圧を補充します。
補充開始から約10秒でほぼ満タンになります。
タイヤの空気圧の調整方法①:キャップを外す
まずホイールのバルブキャップを外します。
このキャップは逆ねじではないので、反時計回り(左回転)に回すことで取り外せます。
とても小さく軽いものなので、どこかに置くと転がったり風で飛んだりして無くしてしまう可能性があるので、気を付けてください。
通常のねじは時計回りに締めますが、逆ねじは反時計回りに回すと締められるねじのこと。主に緩み防止で使用される。・参考記事
右ねじと左ねじ(逆ねじ)の見分け方は?使用場所と理由・見分け方を2つ解説
タイヤの空気圧の調整方法②:エアーチャックを真っすぐ差し込む
キャップを外したバルブにエアーチャックを差し込みます。
このとき「シュー」と空気圧が抜ける音がする場合、正しく差し込めていないので、一旦抜いて差しなおしてください。
またエアーチャックも大体3種類ぐらいありますが、ほとんどがロックタイプかデュアルヘッドタイプですね。
どのタイプについてもエア漏れがないように真っすぐ差し込んでください。
この時に表示されている数値が現在のタイヤの空気圧です。
ここから適正値に合わせるためには空気圧を入れるのか、抜くのかを確認します。
ロックタイプについてはバルブを噛みこむように挟むことができますが、手を離すとエア漏れが発生しやすいものもあるので、私はどのタイプでも片手でエアーチャックを差し込んだまま手は離さずに持っています。
タイヤの空気圧の調整方法③:空気圧を入れる(抜く)
空気圧を入れる、抜く(プラスとマイナスボタン)
分かりやすいタイプですね。
プラスボタンで空気圧を入れて、マイナスボタンで抜くことができます。
比較的マイナスボタンは押しやすいのですが、プラスボタンはマイナスに比べると少しボタンを押すのが重く感じることがあります。
このボタンを押して操作している間もエアーチャックは差し込んだままにしておき、漏れがない状態でタンクのボタンを操作してください。
空気圧を入れる、抜く(レバー)
エアタンクにレバーがついており、レバーを倒すことで空気圧を入れたり抜いたりできます。
レバーの倒れる方向に+(プラス)や-(マイナス)記号が書かれています。
上記のボタンのタイプを同じくプラスで空気圧を入れて、マイナスで抜くことができます。
メーカーによりプラスが右だったり左だったりするので、記号を確認して倒してくださいね。
空気圧を入れる(エアゲージ式①)
エアゲージのレバーを2段階で握ることができるタイプです。
軽く握って1段階目の状態では空気圧を抜いて、強く握って2段階目の状態では空気圧を入れることができます。
ボタンを押すタイプと似ていて空気圧を入れるときには少しレバーを握るのが重く感じることがあります。
空気圧を入れる(エアゲージ式②)
エアゲージのレバーとボタンで操作するタイプです。
レバーを握ると空気圧を入れることができ、ボタンを押すことで空気圧を抜くことができます。
タイヤの空気圧の調整方法④:キャップを締める
空気圧の調整が終わったら最初に外したキャップを締めます。
キャップには水や砂、ゴミなどが入らないようにする役割があります。
道具を使うほど強く締める必要はありませんが、外れないように締めてくださいね。
状況によっては斜めに入ってしまいキャップが回しにくいことがあります。
その場合には無理に締めこまず、一度外して締め直してください。
タイヤの空気圧のチェック頻度は?
タイヤメーカーなどでは「月に1度を目安に空気圧調整を行ってください」と言われるところが多いですね。
ですが、そこまで神経質にならなくても正直大丈夫です。
私は2~3ヶ月程度に1度の調整でも十分だと感じています。
タイヤの空気圧は自然に抜けていきます。
なぜタイヤの空気圧が自然に抜けていくのかというとゴムには空気を通す性質があるからです。
例えば、ゴム風船も口をしっかり締めてもだんだん空気が抜けていきますよね?
タイヤも同じくゴム製品なので少しずつ空気圧が抜けていきます。
私が新車納車前に調整した車が新車1か月点検で空気圧を確認したとき、約10kPa(0.1kgf/cm²)ほど抜けていました。
ぶっちゃけると10kPa(0.1kgf/cm²)程度では実感できるほどの変化は感じられないレベルです。
最近は燃費の良い車も多いので、給油2回につき空気圧調整1回。というように給油回数に合わせて調整するのもいいですね!
突然パンクしたらどうしたらいいの?
空気圧調整していてもタイヤのパンクは突然起こります。
もしパンクした場合にはスペアタイヤに交換するか、パンク修理キットを使う方法があります。
しかし、何度か経験がないと初見では難しく感じる方も多いのも事実です。
そこでおすすめしたいのが事前にプロのロードサービスであるJAFと提携しておくことです。
もし提携していなくても利用することは可能ですが、1回の利用で年会費以上負担することになることが多いので、提携済み会員として利用するのがお得です。
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まとめ
1か月で約10kPa(0.1kgf/cm²)ほど抜けていたというのは私の経験談です。
実際、約9kPa(0.09kgf/cm²)だったり、約12kPa(0.12kgf/cm²)だったり、若干の前後の車両もありました。
天気、気温、日当たりなど駐車場の環境にも影響を受けるので自然に減る数値としては一概には言えませんが、空気圧調整は忘れやすいのでなるべく頻繁にタイヤをチェックする癖があればパンクしたときにはすぐに気が付きますよね。
もしパンクしていた場合、スペアタイヤの交換についてもジャッキなどの工具の使い方や注意点が分からないことも多いと思います。
心配な方は、もしもの時の備えとしてJAFと提携していくことをおすすめいたします。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!!
他にも自動車関連の記事を書いていますので、読んでいただけますと幸いです!