エリザベス女王の棺の上にある王冠と王笏(王杖)と宝珠はイギリスの三種の神器なのでしょうか?
丸い球状のものは何なのかまとめました。
エリザベス女王の棺の上にある、めちゃくちゃ高そうな宝石がちりばめられた王冠。
王冠と言えば、王権の象徴であることは何となく分かるものの、一緒に置いてあるのは王笏(王杖)と玉みたいな丸くて十字架が付いているものは宝珠とのことですが、何を意味しているのか気になりました。
どれも持っていることで王権を象徴していて、正統な国王であるレガリアというものです。
今回は以下のことについてまとめました。
- エリザベス女王の棺の上に置いてあるものは三種の神器?
- エリザベス女王の棺の上にある丸い球状のものは宝珠?
ちなみにエリザベス女王の埋葬方法を下記の記事にまとめています。
⇒エリザベス女王の埋葬方法は?埋葬場所やなぜ火葬されないのか
参列者で目立っていた眼帯の方もまとめました。
⇒エリザベス女王の国葬で黒眼帯を付けた参列者は誰?についてはコチラ
エリザベス女王の棺の上に置いてあるものは三種の神器?
エリザベス女王の戴冠式。右手に持つ十字架の王笏には、世界一のダイヤモンドから切り出されたカリオン1が。王冠にはカリオン2が使われている。単体で世界1位と2位の宝石を同時に纏う姿は、大英帝国の富と権威を象徴するに十分だ。 pic.twitter.com/uc02x66lJK
— どらえもん (@doraemon0349) September 12, 2022
エリザベス女王の棺の上に置いてあるものは、レガリアと呼ばれるものです。日本でいうところの三種の神器になります。
レガリアとは、国王の権力(王権)などを象徴しています。
持っていることで正統な国王や君主であることが認められる物品のことです。
今回、エリザベス女王の棺の上に置かれていたものは以下の3点です。
- 王冠
- 王笏(王杖)
- 宝珠
イギリスのレガリアは他にも指輪やブレスレットなど多くあり、実は全部で141点もあります。とても動かす棺の上に乗せることは難しいですよね。
1953年の戴冠式の映像には、王冠をかぶり、王笏(王杖)を右手に、宝珠を左手に持ってパレードに向かわれている映像が残っています。
重要な式典には多くのレガリアを代表して王冠、王笏(王杖)、宝珠の3つを持って王の権力の象徴としていました。
今回、エリザベス女王の棺の上に3つ置かれたのも、141点のレガリアから代表して選ばれたものが置かれていた可能性が高いです。
エリザベス女王の棺の上にある丸い球状のものは宝珠?
†#エリザベス女王 の棺の上にある
王冠・王笏・宝珠宝珠は#viviennewestwood のオーブマークの起源である。
見れて光栄ですし
女王の力を感じ升。 pic.twitter.com/db6pPsQapL— 四月 (@xx4xxdobusu) September 19, 2022
エリザベス女王の棺の上にある丸い球状のものは、前述にある宝珠です。
実はヴィヴィアンウエストウッドのオーブマークの起源にもなっています。
宝珠は金色で球体部分があり、球体の上にはキリストの印の十字架があります。
十字架だけでなく、この丸い玉みたいな形にも、ちゃんと意味があります。
- 球体部分:地球や世界を象徴
- 十字架:キリスト教の神の支配権を象徴
王冠のように、頭に乗せることは難しい形状ですが、手に持つことで全世界を手中に収めると視覚的な象徴とされています。
宝珠を持つときには、ロッドやしゃくとも呼ばれる王笏(王杖)と組み合わせて描写されることが多いです。
また、王笏(王杖)の先端にも宝珠と同じく球体の上に十字架が装飾されています。
エリザベス女王の棺の上にあるのは三種の神器?丸い球状のものは何?のまとめ
- エリザベス女王の棺の上に置いてあるものは王の権威を表すレガリアでいわゆるイギリスの三種の神器
- エリザベス女王の棺の上にある丸い球状のものは宝珠と呼ばれるもの
国王といえば王冠をイメージしやすいですね。
王笏(王杖)を持っていることもイメージできますが、球体の宝珠まで持っていることは見る機会が少なかったのでイメージしにくかったのかもしれません。
だからこそ、エリザベス女王の棺の上に置かれていたことで、見慣れないものなので目が言ってしまいやすかったのかもしれませんね。
どれも王の権威を象徴する素晴らしいものだと分かりましたが、今回の埋葬方法では棺に鉛が内側に貼り付けられているので、運んでいる間に落ちてしまわないかと心配になりました。
ちなみに参列者で目立っていた眼帯の方も下記の記事にまとめました。
⇒エリザベス女王の国葬で黒眼帯を付けた参列者は誰?についてはコチラ