雑誌の付録、ゲームやアニメのキャラクターなどのポスターに折り目のついてしまったり、しわになってしまったときの伸ばし方や直し方についてまとめていきます。
アイロンやドライヤーなどの必要な道具もご紹介していきます。
この記事でわかること
- ポスターの折り目の直し方やシワ伸ばし方法
- 作業の注意点
最初に申し上げますが、完璧には直らない場合もあります。
また作業によって破損する可能性もありますが、当方は責任を負いませんので自己責任で実践してみてください。
ポスターの折り目の直し方やシワ伸ばし方法
大切なポスターに折り目が付いたり、しわになってしまったときの直し方やシワ伸ばしの方法として5つ挙げられます。
- 重石を乗せる
- 冷凍庫に入れる
- アイロンをかける①
- アイロンをかける②
- 水に浸す
ひとつずつ解説していきます。
ただし、上記の方法で完璧に直るのかは保証できません。
シワや折り目の状態、ポスターの紙質、ポスターや道具の大きさなどに左右されることがあるので、ひと通り読んでから実践されることをお勧めします。
重石を乗せる
- 所要時間:★★★★☆
- 難易度:★☆☆☆☆
- 補修力:★☆☆☆☆
必要な道具
- 板や雑誌
- コピー用紙や薄い手ぬぐい
- 分厚い雑誌や四角い箱など安定感のある重り
- 霧吹き(なくても実施可)
最初にご紹介するのは、重石を乗せることです。
少し時間がかかりますが一番お手軽な方法なので、少ないシワを伸ばすのであれば、まずはこの方法から試してみると良いです。
手順
- ポスターの裏側に軽く霧吹き
- コピー用紙や薄い手ぬぐいで表と裏を挟む
- 2を板や雑誌で挟む
- 3の上に重りを乗せる
- 1日~数日放置
ポイントとして、ある程度シワを伸ばしながら挟むと効果が高まります。
もし効果が少ないようであれば、再度最初から行うか、次に紹介して行く方法を試してみてください。
冷凍庫に入れる
- 所要時間:★★★★☆
- 難易度:★★☆☆☆
- 補修力:★★☆☆☆
必要な道具
- ポスターが入るジッパー付の袋
- 板や雑誌
- コピー用紙や薄い手ぬぐい
- 分厚い雑誌や四角い箱など安定感のある重り
- 霧吹き
次にご紹介するのは、冷凍庫を活用するシワ伸ばし方法です。
ただし、大きすぎるポスターだと入らないので比較的小さめのポスター向きの方法です。
手順
- 霧吹きで軽く湿らせる
- ジッパー付きの袋に入れる(口は閉じない)
- 1日~2日程度放置
- コピー用紙や薄い手ぬぐいで表と裏を挟む
- 2を板や雑誌で挟む
- 3の上に重りを乗せる
- 1日~数日放置
4番目からは最初に紹介した方法と同じです。
冷凍庫に入れることで効果が高まります。
ポスターだけでなく、濡れてしまった本やノート、メモ帳なども、この方法でシワを伸ばすことができます。
冷凍庫から取り出した時に多少波打っているのですが、優しくシワを伸ばしながら挟むことで、シワが目立ちにくくなります。
アイロンをかける①
- 所要時間:★☆☆☆☆
- 難易度:★★★☆☆
- 補修力:★★★☆☆
必要な道具
- 薄い手ぬぐいやハンカチ
- アイロン
次にご紹介するのは、アイロンを使ったシワ伸ばし方法です。
比較的短い時間で、楽にシワを伸ばしたり、折り目を直す方法です。
準備するものも少なく、重りをのせる方法よりも効果があります。
手順
- 低~中温にアイロンを温める
- アイロンをかける部分にポスターの上に薄い手ぬぐいやハンカチをあてる
- アイロンをサッとかける
- アイロンをかけた部分を確認する
- 2~4を繰り返す
ポイントとして素早くアイロンをかけることが重要です。
ただし、ポスターの紙質や使用されているインク種類によっては、熱で焦げてしまったり変色してしまうこともあります。
アイロンのスチーム機能はOFFで行なってください。
一度で完全にシワを伸ばすことを目指すのではなく、数回に分けてシワや折り目を直していくイメージです。
数回行ってもあまり効果がない場合は、次の方法を試してみてください。
アイロンをかける②
- 所要時間:★★☆☆☆
- 難易度:★★★★☆
- 補修力:★★★★☆
必要な道具
- 霧吹き
- 薄い手ぬぐいやハンカチ
- アイロン
上記のアイロンをかける手順に霧吹きの工程が追加されます。
ベタベタに霧吹きをする必要がなく湿らせる程度で大丈夫です。
手順
- 低~中温にアイロンを温める
- ポスターの裏側に軽く霧吹き
- アイロンをかける部分にポスターの上に薄い手ぬぐいやハンカチをあてる
- アイロンをサッとかける
- アイロンをかけた部分を確認する
- 2~5を繰り返す
霧吹きをせず、アイロンをかける方法よりもシワを伸ばす効果が高く、折り目を直す方法としても活用できます。
霧吹きを使用しますが、アイロンのスチーム機能はOFFで行なってください。
この方法でもポスターの紙質や使用されているインク種類によっては、熱で焦げてしまったり変色してしまうこともあります。
特にインクジェットの場合だと霧吹きを使うことで、色が滲んでしまうこともあります。
絶対にミスしたくない場合は、類似している紙質やインクのポスターでテストしてみてから行なってください。
水に浸す
- 所要時間:★★★★★+★
- 難易度:★★★★★
- 補修力:★★★★★
必要な道具
- 水
- ポスターよりも大きい板2枚
- 薄い手ぬぐいやハンカチ
- アイロン
- 分厚い雑誌や四角い箱など安定感のある重り
- ティッシュ
かなり時間と手間がかかりますが、とても効果が高い方法です。
水にザブンと浸けてしまうので、インクジェットのものや水彩系のインクを使っているポスターには使用できない方法です。
また、薄い紙や水分を含みやすい紙の場合、水に浸けて取り出す時に破れてしまう可能性があるので、全てのポスターに使える方法ではないので注意してください
手順
- シンクやお風呂の浴槽などに水をためる
- ポスターを水に浸す
- アイロンを低温~中温に温める
- シワを伸ばしながら板の上に広げる
- 薄い手ぬぐいやハンカチをあてる
- 素早くアイロンをあてる(乾燥させなくてOK)
- ティッシュを隙間なく敷き詰め
- もう一枚板を上に乗せる
- 板の上に重りをのせる
- 1~2時間ごとにティッシュを交換する
- 7~10をポスターが乾くまで繰り返す
水につけた後、一気に乾燥させるのではなく少しずつ水分をとっていくイメージです。
アイロンをかける時もスチーム機能は不要で、アイロンの熱で乾かす必要もありません。
ここまでやれば、結構な確率でシワを伸ばすことができて、折り目も直せることが多いです。
ただ手間がかかるので、即効性はありません。
作業の注意点
複数の方法を紹介しましたが、作業の注意点が4つあります。
- 無理に引っ張らない
- ポスターの紙質やインクの状態を確認してから行う
- アイロンを使うときはスチーム機能は使わない
- ドライヤーは使わない
- アイロンやドライヤーで熱を与えすぎない
- ポスターの紙質やインクタイプを確認する
特にドライヤーを使わないというところがポイントです。
ポスターだけでなく、本やメモ帳なども同じですが、ドライヤーを使うことで水分が一気に抜けてしまい、波打ってしまうことがあります。
紙の性質として、水分を含むと膨張し、水分が抜けると収縮します。
収縮する工程の中で、しわや折り目が直っていくので、乾燥させすぎないところが重要です。
また、熱に対しても注意が必要です。
ドライヤーやアイロンで熱を与えすぎると色褪せや焦げなどの変色の原因になります。
アイロンは高温には設定しないでください。
どうしても直らない時の最終奥義
最終奥義は、スキャナーで取り込み、シワや折り目の部分を画像加工して印刷する方法です。
- 所要時間:★★★★★+★★★
- 難易度:★★★★★+★
- 補修力:?
必要な道具
- スキャナー
- パソコン
- 画像編集ソフト
- 画像編集スキル
- ポスターを希望のサイズで印刷できるプリンター
- 印刷用のポスター
どう頑張っても直らない場合や、破れてしまった、アイロンで焦がしてしまった場合など、修復不可の最終奥義です。
補修と呼んでいいのか不明なので補修力は「?」としました。
もはや業者レベルの内容ですが、もう入手できないポスターの場合はシワ伸ばしとか折り目を直す状況ではないと思います。
手順
- ポスターをスキャナーで取り込む
- 取り込んだデータを画像編集ソフトで修正
- 修正したデータを印刷
この方法は自分で鑑賞することが目的であれば、問題ありません。
ただし、この方法で量産して販売することは違法なので絶対にしないでください。
実際に逮捕された例もありますので、量産しないでください。
折り目の部分の色落ちや、シワになった部分の影などを、画像編集ソフトで加工していく方法です。
どうしても再購入できない場合やオリジナルのポスターでなくても、観賞用として楽しむことが目的であればオススメの方法です。
ポスター【折り目の直し方】シワ伸ばし方法6選!アイロン以外だとドライヤー?のまとめ
全部で6つの方法をご紹介しました。
改めて所要時間、難易度、補修力をまとめます。
1.重石を乗せる
- 所要時間:★★★★☆
- 難易度:★☆☆☆☆
- 補修力:★☆☆☆☆
2.冷凍庫に入れる
- 所要時間:★★★★☆
- 難易度:★★☆☆☆
- 補修力:★★☆☆☆
3.アイロンをかける①(霧吹きなし)
- 所要時間:★☆☆☆☆
- 難易度:★★★☆☆
- 補修力:★★★☆☆
4.アイロンをかける②(霧吹きあり)
- 所要時間:★★☆☆☆
- 難易度:★★★★☆
- 補修力:★★★★☆
5.水に浸す
- 所要時間:★★★★★+★
- 難易度:★★★★★
- 補修力:★★★★★
6.どうしても直らない時の最終奥義
- 所要時間:★★★★★+★★★
- 難易度:★★★★★+★
- 補修力:?
お手軽さや費用対効果、などのコスパを考えると一番オススメの方法は4つ目に紹介した、「アイロンをかける(霧吹きあり)」です。
それでも直らない場合や、時間をかけてでもシワを伸ばしたい場合には、5つ目の「水に浸す」方法が一番復活する方法です。
実践する場合には破れたり、焦げたり、余計にダメージが増えないように注意しながらやってみてください。