ペンチ(プライヤー)の種類や名前を解説!8種から16本ご紹介

ペンチ工具

・ペンチってどんな種類があるの?
・いろんな形のペンチを見たことはあるけど名前が分からない。。。

そういった方へ解説します。

ご紹介する工具は様々なシーンで活躍する工具たちです。

 

「ペンチ」といっても種類がいくつかあります。

ニッパーとかプライヤー、ペンチなどなど…
意外と名前が分からないことってありませんか?

 

私は一級自動車整備士資格を保有しておりますので、今回はそんな疑問が解消できるように種類や工具の名前を解説していきたいと思います。

 

 その他工具についての解説

ペンチは掴む・切る・曲げる・潰す工具

元々、ペンチという呼び方はPinch(ピンチ)という英語の発音が、曖昧な発音で伝わり「ペンチ」と聞こえるようになり広まったという説があります。

 

英語を使う国ではプライヤーと呼ばれることが多いようですね。

 

ペンチはこれからご紹介する工具の総称です。
総称のため、種類があって混乱しやすくなります。

 

掴む・切る・曲げる・引っ張る・ねじる・潰すなどの使い方ができます。

1.ニッパー

切るための工具です。

グリップと刃先を比較すると、刃先の方がかなり短いです。

 

切るときは刃の根本ではなく、先端で切ると力を加えやすいですね。

 

自動車整備では針金や配線などの切断するときに使用します。

プラモデルにも使用される方もいらっしゃるかと思います。

 

このように切る対象物によって選ぶニッパーが変わります。

 

更に細かくみると以下の3つ分かれます。

ここからは「どのような作業を重視するのか」「どんな好みがあるか」で選ぶといいですね。

①バネの有無
②穴の有無
③グリップの大きさ

順に解説していきます。

①バネの有無

 

グリップの内側にバネがついているタイプのものもあります。

 

バネありの場合、先端が開いた状態が維持されます。

作業状況と工具の慣れの部分かと思いますが、好みですね。

 

連続で切断作業する場合では自分で刃を広げる必要がないので便利です。

 

バネありだと便利だと思いますが、ある程度作業すれば慣れるのでバネがなくても問題なしです。

 

②穴の有無

刃の部分に穴があるタイプ

配線などの被覆を剥くときに使用する穴が1つ~複数ついているものもあります。

 

私の個人的な意見ですが、配線の太さが穴に一致するとも限りませんし、配線加工するなら後述する電工ペンチを使用します。

なのでニッパーにわざわざ穴がなくても困らないと感じています。

 

③グリップの大きさ

こちらも好みによりますね。

薄いものもあれば、ゴツゴツしているグリップもあります。

 

手の大きさにも影響がありますので、実際に工具屋さんで握ってみて好みに合わせて体感した方が良いですね。

 

強力ニッパー

 

一般的にニッパーと呼ばれる工具。

針金やワイヤーなどの硬いものを切る用のため刃先が分厚い。

斜めニッパー

 

斜めに角度がついているニッパー。

主に配線やプラスチックなど比較的柔らかいを切ったり、配線の被覆を剥いたりするときに使用する。

 

配線の加工で使用するなら斜めニッパーではなく、後述する電工ペンチの方が私は使います。

 

精密ニッパー

 

精密作業用で一般的なニッパーより刃先が小さくて薄い。

刃先が小さいので細かい作業や狭い場所での切断が可能です。

刃先の形状にも、はさみのようなフラットなタイプやニッパーに似たタイプなどあります。

 

プラスチックニッパー

 

プラスチックを切る用で精密ニッパーと似ている。

精密ニッパーよりも断面が綺麗になるような刃が使われているのでプラモデルに使用すると綺麗にカットできますね。

 

エンドニッパー(喰切)

 

釘の先端やワイヤー、鉄線、銅線などを切断する用で一般的なニッパーとは違った刃が特徴的。

「喰切り」と呼ばれることもあります。

私は一般的なニッパーを使用するので、あまり使用しないニッパーですね。

 

2.ラジオペンチ

先が細くなっていて、繊細な作業に使用するペンチです。

針金や銅線などを掴んだり、曲げたり、切ったりできます。

 

私はあまり切る作業には使用せず、ニッパーを使います。

ラジオペンチは掴む、曲げ用、ニッパーは切る用のような位置付けで使用します。

 

ストレート、45度曲がり、90度曲がりなど特殊な先端

 

私もストレート、45度曲がりを持っていますが、奥まったホースバンドやクリップなどの取り外しにとても重宝します。

 

私は角度が違うものなど、1本ずつ揃えたのですが間違いなくセットで購入する方がお得です。

長さ、角度だけでなく、種類が多くあります。

 

ニッパーと同じようにさらに細かくみると5つ分かれます。

 

①ギザギザ(滑り止め)の有無
②バネの有無
③刃(ニッパー要素)の有無
④穴の有無
⑤グリップの大きさ

①ギザギザの有無

先端のギザギザには横溝、網目状、なしの大きく3種類があります。

 

一般的な横溝

横溝は一般的なものが多く、一般的な整備や作業には問題なく使用できます。

 

網目状


メリット
細かいピンやクリップ、リングなどを掴む作業で横溝タイプより滑りにくい。

 

デメリット
工具屋やホームセンターでもあまり見つからない。

 

細かいピンやクリップを掴もうとして滑ってイライラしてしまうこともよくあります。

必須ではありませんが、網目状のものがあると便利ですね。

 

ギザギザなし


メリット
シリコンホースやゴム類などの柔らかいものを掴んだ時にギザギザの跡や傷がつきにくい。

挟んで液体などの流れを止める作業などに便利。

 

デメリット
滑り止めの役割であるギザギザがないので、とでも滑りやすい。

何かを掴んだり、引っ張る作業には滑ってしまうので不向きです。

 

②バネの有無

グリップの内側にバネがついているタイプのものもあります。

ニッパーでも解説しました内容とほぼ同じ理由で作業時の手の負担低減の目的ですね。

 

③刃(ニッパー)の有無


少し見にくいですが、赤丸部分のことです。

配線や針金などを切るためにニッパーと同じような刃がついているタイプもあります。

 

ただし、硬いものは得意でないことが多く、細い配線などの柔らかいものを切る用です。

硬い針金や銅線などを切るのであれば刃を痛めてしまうので切る場合はニッパーを使った方が良いですね。

 

メリット
作業の中で頻繁に「掴む(曲げる)」、「切る」を繰り返すならニッパーに持ち変える必要がない。

 

デメリット
ラジオペンチを閉じたときに一番力が加わる(最初に触れ合う)場所が刃の部分。

そのため、先端に微妙な隙間ができるので、細かいものを掴む作業がやりにくい場合がある。

 

④穴の有無

 

他にも万能ラジオペンチという、切る、挟む、潰すなど機能が豊富なものがあります。

刃の部分に穴があるタイプや圧着するための穴があるタイプなどあります。

 

⑤グリップの大きさ

こちらも好みによりますね。

ネットだとサイズ感や握り心地が分からないので、実際にホームセンターや工具屋さんで握ってみてくださいね。

3.スナップリングプライヤー

 

その名の通りスナップリングを外す専用工具です。

 

スナップリングって?

Cの字のような形をしていて各先端に丸い穴があります。
この2つの小さな穴を縮めて外す穴用、広げて外す軸用の2種類ある。

 

スナップリングプライヤーはラジオペンチに似た見た目です。

先端が穴に入り込むように先端部分がラジオペンチよりも細くなっています。

 

軸用のスナップリングは広げて脱着する必要があります。

この場合に便利なのが握ると先端が広がるスナップリングプライヤーです。

 

何本もバラバラに購入するよりもセットのものや、先端が組み換え可能なタイプがオススメです。

個人的には自宅などのDIYでは使用する機会がなかなかないので、出番は少なそうです。

 

4.コンビネーションプライヤー

 

最も一般的なプライヤー。

省略してプライヤーと呼ぶことも多い。

 

ラジオペンチに比べて先端が太く短い特徴があります。

先端の幅が広いので硬い針金や銅線などを強く掴んで引っ張ったり、曲げたり、ねじ切ったりするときに使用します。

 

ボルトなどのねじを回すことも不可能ではありませんが、ボルトが硬く締め付けられている場合だと、プライヤーが滑ってボルトがナメやすいのでオススメしません。

 

ボルトなどを締め付けたり、緩める際にはレンチやスパナ、ソケットレンチを使ってください。

関連記事
・レンチ・スパナの種類解説|意外と知らないレンチ・スパナを28種類解説
ソケットレンチの種類解説|ソケット3種、アタッチメント4種、ハンドル5種

 

 

5.ウォーターポンププライヤー

 

コンビネーションプライヤーより、先端もグリップも大きいプライヤー。

 

先端のアゴが開く大きさは数段~10段程度の調整が可能。

細かいものから大きいもの、名前の通り配管などのパイプなどをプライヤーよりも強く掴んだり、回したりする工具。

 

プライヤー同様、回す作業時にはボルトなどの対象物が潰れてしまわないように注意が必要。

 

6.バイスプライヤー

 

ガチっとロックすれば握り続けなくても掴んだ状態を保持できる工具。

鉄板などの部材同士を挟んで固定したり、ホースなどを挟んで液漏れを止めるなどに使用します。

 

バイスプライヤー以外にもロッキングプライヤーやグリッププライヤーと呼ばれることもあります。

いろいろ呼び名がありますが、私はバイスプライヤーと呼びます。

 

手元にある調節ねじで調整すれば強い力で掴む(挟む)ことができるので、頭が潰れたボルトなどに使用したことがあります。

 

このように強く挟むことでレンチの代わりにボルトを回す作業に使えなくもないですが頭が潰れやすいので再使用できなくなる可能性が高くなってしまいますね。

 

7.電工ペンチ(圧着ペンチ)

 

電工ペンチはターミナルやギボシ端子などをカシメる(挟み込む)ことに加えて、配線の切断、配線の被覆を剥くなどの配線加工のいろいろな作業を1本でできるとても便利な工具です。

 

細いボルトやビスなどをねじ山を潰すことなく切断できる穴がついているものもあります。

 

メーカーによってはカシメる場所が先端ではなくグリップ側にあるものもあります。

ですが、私は画像のようなカシメる場所が先端にある方が力を加えやすくて使いやすいと感じます。

 

配線加工を行う場合に重宝するので工具ケースに1つあると良いですね。

 

8.ネジザウルス

 

頭が錆びてしまったり、潰れてしまったボルトやねじなどをガッチリつかむことができるとても便利なプライヤーです。

 

私も現場で何度も助けられました。

 

プライヤーと似たような形状で特殊な縦溝の加工がされています。

先端は掴むことを前提としたトラスねじなどの丸みを帯びた形になっています。

 

トラスネジって?

ねじの種類のこと。ねじにも多くの種類がありますので下記の記事にて解説しております。

関連記事
ねじの違いとは?ボルトやナットなど12種類を解説

まとめ

いかがでしょうか。8種類から16本のご紹介をしました。

特殊なものも多くあったかと思います。
このような見慣れないような、特殊な工具は一気に揃える必要はありません。

実際、私もすべて所持しているわけではありません。

工具は必要と感じたときに必要な分だけ購入していく。という考えで揃えるのが一番です。

実際買っても使う頻度がとても低いものも入っています。
今回は「こんな種類があるんだ」と流し読みしていただく程度で十分です。

作業中に急に必要になると困るので、初めての作業は事前に必要工具の洗い出しをしてから実施してくださいね。

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