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【フェード現象】どのくらいで発生する?前兆は何で対策はどうするのか

フェード現象はどのくらいで発生する?前兆は何で対策はどうするのか CAR LIFE

車のブレーキが利かなくなるフェード現象はどのくらいで発生するのでしょうか?

フェード現象が発生する前兆どんなものがあるのか、発生したときの対策はどうするのかまとめていきます。

 

まずご安心いただきたいのが、一般的な最近の車が一般道を走っていて突然フェード現象になることはありません。

では、どんな状況でどのくらいでブレーキを使うとフェード現象が発生するのか、前兆に対してどう対策していくのか一級自動車整備士の資格を持つ私が分かりやすくまとめていきます。

この記事でわかること

  • フェード現象はどのくらいで発生する?
  • フェード現象発生の前兆
  • フェード現象の対策

 

今回はフェード現象について解説していきますが、ブレーキの効かない原因はフェード現象以外にも考えられます。

もしご自身の車に異常を感じた場合は多くのロードサービスを無料で対応してもらえるJAFに相談して近くの工場まで運んでもらう方法もあります。

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フェード現象とベーパーロック現象については、以下の記事にまとめています。

⇒フェード現象とベーパーロック現象【覚え方】違いは何?仕組みを解説はコチラ

 

フェード現象はどのくらいで発生する?

フェード現象が、どのくらいで発生するのかと言うとブレーキパッドの温度が300度~350度になると発生します。

フェード現象が発生するポイントをフェードポイントと呼んでいます。

 

このフェードポイントに達すると、ブレーキパッドが高温になりすぎて熱で分解されます。

分解されたことでガス膜ができて、摩擦力(ブレーキの効き)が悪くなります。

 

ただし冒頭でお伝えしたように、一般的な最近の車が一般道を走っていてフェード現象が発生することはありません。

なぜならブレーキパッドの温度が300度以上の高温になることがないからです。

 

フェードポイントと呼ばれる300度~350度に達する状況としては長い下り坂や山道をずっとブレーキを踏みながら走った場合などが挙げられます。

特に大人数を乗せたバスやトラック、キャンピングカーなどの重量の重い車、荷物を載せすぎて重くなった車は、何も乗っていない空っぽの状態よりも強いブレーキが必要になります

 

坂道ではなく一般道であれば、ずっとブレーキを踏み続けながら走る状況はないので、一般道走っている中ではフェード現象が発生することは考えにくいです。

 

フェード現象発生の前兆

フェード現象発生の前兆として挙げられるのは3つ挙げられます。

  • ブレーキの効きが弱くなってきた気がする
  • ブレーキから煙が出る
  • 焦げ臭いような臭いがする

フェード現象が発生したことで、突然ブレーキが効かなくなることはありません。

 

前述したフェード現象が発生する状況として、ブレーキを使い続けたことをご説明しました。

走行中にまず感じることはブレーキの効きが弱くなってきた気がするはずです。

 

確かにブレーキから煙が出たり、焦げ臭いような臭いがすることもありますが、窓を閉めていたり運転席からタイヤが見えにくい車種の場合、気づきにくい可能性があります。

その中でも必ず感じるのはブレーキの効き具合です。

 

フェード現象によって、ガス膜が発生することが原因ですが、突然ガス膜が発生せず徐々に発生するので、突然ブレーキが効かなくなることはなく、ブレーキの効きは徐々に弱くなっていきます。

運転者としては、だんだんブレーキの踏み込み量が多くなってくるので異変を感じやすいと思います。

 

山道や長い下り坂を走っている時に、ブレーキの踏み込み量が多くなってくるとフェード現象が発生している可能性があります。

 

フェード現象の対策

フェード現象の対策として、簡単にできる二つの対策をご紹介させていただきます。

  • エンジンブレーキを活用する
  • 待避所で休憩する

どちらも簡単な方法なので、異常を感じる前から対策をしているとフェード現象が発生する可能性も低くなります。

状況に応じて、早めに対策してください。

 

エンジンブレーキを活用する

フェード現象の対策として、一番簡単なものはエンジンブレーキを活用することです。

 

フェード現象はブレーキを使い過ぎることで発生します。

対策としてはエンジンブレーキを活用することで、フットブレーキとエンジンブレーキの両方を使うので、ブレーキの負担がかかりにくくなります。

ブレーキの負担がかかりにくくなると、ブレーキが高温になりにくくなるので、フェード現象が発生しにくくなります。

 

マニュアルの車(MTの車、ミッションの車)なら、走っているスピードよりも1速下げて(1段階低いギア)で走るとエンジンブレーキが掛かります。

AT(オートマ)やCVTであれば、Dレンジの下にある「2レンジ」や「Sレンジ」にシフトレバーを合わせるとエンジンブレーキがかかります。

 

いわゆるシフトダウンの状態です。

最近の車もシフトダウンする事によって、エンジンブレーキがかかるのでフェード現象の対策になります。

 

待避所で休憩する

フェード現象の対策として、もう一つあげられるのが待避所や休憩所で休憩することです。

上記は富士山の例ですが、山道には多くの場所で待避所があります。

 

山道でなくても、坂道が多い道で緊急待避所と看板が立っている場所もあります。

この場所は運転手が休む場所としても利用できますが、フェード現象の原因であるブレーキの熱を下げるために待つ場所でもあります。

 

下り坂でブレーキが効きにくくなったことも想定している場所もあり、下り車線側に多くあると思います。

また、下り坂に対してわざと上り坂になるようになっているところもあります。

上り坂になっている理由は、ブレーキが本当に効かない時に入ることで、上り坂を登ることでスピードを中和するためです。

 

運転手が休むことも大切ですが、ブレーキの温度が上がらないように車も休憩させてあげる必要があります。

時間でいうと約30分ほど休憩すれば、十分ブレーキの温度は下がっていると思います。

 

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例えば、友達の車に乗っていてもJAFのサービスが使えることも大きなメリットです。

レンタカーにも使えるところも注目したいですね。

 

フェード現象はどのくらいで発生する?前兆は何で対策はどうするのかのまとめ

  • フェード現象はどのくらいで発生する?
    ⇒ブレーキ温度が300度~350度のフェードポイントに達したとき
  • フェード現象発生の前兆
    ⇒ブレーキの効きが弱くなる、焦げ臭い匂いがする、ブレーキから煙が出る
  • フェード現象の対策
    ⇒エンジンブレーキを活用する、待避所で休憩する

 

普段ブレーキすることで問題なく止まれる自動車ですが、ブレーキを長く活用することでフェード現象が発生してしまいます。

ただし突然ブレーキが効かなくなることはありません。

 

長い下り坂を走っていた時にブレーキが弱くなってきたと感じた場合には待避所で休憩することで対策することができます。

慣れていない道の場合は、下り坂に差し掛かった時にエンジンブレーキを活用すると、よりフェード現象の対策になります。

 

エンジンブレーキを活用することも、待避所で休憩することも、どちらも簡単な対策方法ですので、是非活用してください。

ただし、ブレーキの効きが弱くなってきた原因がフェード現象ではない可能性があります。

 

その場合にはJAFに連絡して、近くの修理工場まで運んでもらうことも検討しても良いかもしれませんね。

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フェード現象とベーパーロック現象については、以下の記事にまとめています。

⇒フェード現象とベーパーロック現象【覚え方】違いは何?仕組みを解説はコチラ

 

 

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