鯨爆発(クジラ爆発)という言葉のあるほど、クジラが爆発するのは有名になっています。
クジラが爆発すると臭いや威力は凄まじいとのことですが、早く処分できないのかをまとめていきます。
この記事でわかること
- 鯨爆発なぜ起こるのか理由は?
- 鯨爆発は臭いと威力がヤバい?
- 鯨の処分方法
鯨爆発なぜ起こるのか理由は?
鯨は放置しすぎるとメタンガスが溜まって爆発するのか…怖いな
— もやし生姜@ヒートソウル (@moyasidoa) January 13, 2023
鯨爆発なぜ起こるのかという理由は鯨の死骸が腐敗することによって、体内にメタンガスが発生することが原因で、最終的には膨張に耐え切れなくなって爆発(破裂)してしまいます。
鯨が死亡するとクジラの体内が腐敗していき、バクテリアがメタンガスを発生させます。
鯨は多くの脂肪層もあり、皮膚が丈夫なのですが限界があります。
皮膚が丈夫なので、発生したメタンガスの圧力に対してある程度耐えることができるのですが、皮膚が丈夫だからこそ耐えられる限界の圧力も大きくなります。
例えばトラックのタイヤも破裂したときに人の体が吹っ飛ばされるほどの圧力があるのは、空気圧がとても高いからです。
トラックのタイヤと同じようにクジラの体内で大きくなったメタンガスの圧力が、皮膚表面の傷などから一気に解放されるので、爆発するように内蔵や血液などが飛び散ります。
実際には爆弾のように火を使っていないので厳密には爆発というよりも破裂なのですが、あまりに圧力が高く威力も凄まじいので爆発と例えられることが多いです。
クジラが死亡した直後であれば、生きていた状態と同じ状態ですが、体内のメタンガスが発生して爆発寸前になると風船のように膨らむこともあります。
海坊主の記述に有りますが、海面が盛り上がったかと思うと、巨大な坊主頭が現れ船を破壊して沈めてしまう。とありますが、これって鯨が死んで腐敗し、体にメタンガスが溜まり膨らんだ形が海坊主の原型で、これが限界越えて爆発し威力があるので船とかを巻き込んで沈んだのが伝承されたのではないかと pic.twitter.com/BfRkxzLRoy
— o-van (@nekosukiovan) January 10, 2019
上記のような風船のように大きく膨らんだ鯨の写真はSNSなどでも多く出回っています。
死亡したクジラの死骸が浜辺や港に流れ着くことが稀にあります。
前述の通り凄まじい爆発する可能性があるので、見つけたとしても絶対に近づかないようにしてください。
鯨爆発は臭いと威力がヤバい?
鎌倉・材木座海岸に「巨大イカ漂着」 別の生物と判明:朝日新聞デジタル https://t.co/jPzD3SNQo0 #大哺乳類展2
鯨の死体は爆発の可能性もあるから近寄ったらいかん…。 pic.twitter.com/jwwjjwqyPV
— 深月 摩耶 (@M_Shinzuki) May 21, 2019
前述の通り、クジラの死骸が爆発するとかなりの威力があります。
また腐敗しているので、爆発しなくてもかなりの腐敗臭があります。
2004年に中国に体長17m、体重50トンのマッコウクジラのオスが流れ着いたことがありました。
このときは解剖するのではなく、野生動物保護区に運ぶことになったのですが、運搬中に台南市の中心街を通っているときに破裂してしまいました。
中心街で爆発したことで、クジラの血液や内臓などが周囲の店舗や自動車などに飛び散ってしまいました。
この臭いが強烈なひどい悪臭でかなりの被害がありました。
爆発する前に意図的に破裂させるという方法もありますが、一番の影響は周囲の臭い被害です。
次のような死亡したクジラの処分方法がありますが、大人になると15m~20m、体重50トンにもなるマッコウクジラの処分はとても大変です。
鯨の処分方法
港にマッコウクジラ。
普通こんなとこに来ないんだってさ。
南海トラフ地震でも来るのかな。
クジラ死んだ後ガス溜まって爆発するらしいよ。
こっわっ。 pic.twitter.com/RBPycO1Qoe
— デブ・ジョンウン総書記 (@debu_sosyoki) January 12, 2023
鯨の処分方法としては4つの方法が代表的です。
代表的な4つの鯨の処分方法
- 火葬(焼却)
- 埋設
- 海洋投棄
- 骨格標本
前術のような死亡したクジラが爆発する危険性があるなら、早急に処分した方がいいと感じます。
しかし、マッコウクジラのようなとても大きな死骸は流れ着いた砂浜や港から陸へ引き上げるだけでも相当な機材や費用だけでなく場所が必要になり、上記の4つのどの方法で処分するのかも各機関との検討が必要です。
2023年1月9日に大阪淀川河口付近へ流れ着いたマッコウクジラの『淀ちゃん』についても、処分方法(処理方法)を決定するには時間が必要なのではと感じます。
大阪湾で見つかったことと、2025年に大阪・関西万博は『いのち』をテーマにしていることからクジラをシンボルに全身骨格の標本を展示することも検討されているようです。
すでに大阪市立自然史博物館が全身の骨格の標本にしたいとして、引き取りを希望しているそうですが、爆発や悪臭などの被害や危険がない方法で、適切な対応をお願いしたいですね。
鯨爆発なぜ起こるのか理由は?臭いと威力がヤバいなら早く処分できない?のまとめ
鯨爆発は死亡したクジラの体内でメタンガスが発生することが原因で起こります。
SNSでも風船のように膨らんだクジラの写真を見たことがあります。
漁師の方もクジラの死骸に近づくなというほど、爆発の可能性や危険性があるので対応される方に被害がなければと思います。
過去にも世界中で流れ着いたクジラの死骸の処分方法の例があるので、作業にあたる方々だけでなく大阪淀川周辺住民に爆発や悪臭による被害がないことを願います。
マッコウクジラが大阪湾に流れ着いたことは非常にレアケースですが、クジラが淡水でも生きられるのかについてもまとめています。
⇒鯨は淡水でも生きられる?マッコウクジラの淀ちゃんは大丈夫なのかについてはコチラ