イギリス王室の埋葬方法はどんな方法なのか?埋葬場所や、なぜ火葬されないのか調査しました。
2022年9月8日に96歳で死去した、イギリス王室のエリザベス女王の国葬についてのニュースを見ていて、火葬されないとのこと。
9月19日に国葬されたエリザベス女王はどのように埋葬されるのか疑問がありました。
一般的には人が亡くなった場合には火葬されると思っていたので、火葬以外にどんな埋葬方法なのかを調査しました。
- イギリス王室の埋葬方法は?
- イギリス王室のエリザベス女王のご遺体はエンバーミングされる?
- エリザベス女王の埋葬場所
- なぜエリザベス女王は火葬されない?
今回は上記の4点について、調査しました。
ちなみにエリザベス女王の棺の上に置いてあったものについては下記の記事にまとめています。
⇒エリザベス女王の棺の上にあるのは三種の神器?丸い球状のものは何?についてはコチラ
参列者で目立っていた眼帯の方もまとめました。
⇒エリザベス女王の国葬で黒眼帯を付けた参列者は誰?についてはコチラ
イギリス王室の埋葬方法は?
BBCニュース – 英エリザベス女王、死去 英王室発表https://t.co/ooPBSXyuwm
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) September 9, 2022
イギリス王室のご遺体の棺は、土の中に埋葬(土葬)されません。
エリザベス女王だけでなく、エリザベス女王の両親、妹と一緒に、夫であったエディンバラ公フィリップ殿下も完全密閉された棺に納められ、安置されています。
棺は外気にさらされることになるので、腐敗してしまわないように完全に密閉する必要があります。
棺は、遺体が腐敗しないように処理されたオーク製です。
オーク材は、ブナ科コナラ属の落葉広葉樹で、日本ではミズナラをさしますが実際には日本にはない木です。
木目が美しく耐久性があり、使い込むほどに味のある色になっていく素材で、特に耐水性が高くて、ウィスキーやワインの樽として使われています。
また、腐敗防止のため棺の中の密閉度を高める必要があるため、鉛で内張りされています。
棺に湿気が入らないようにするための処理で、そのため棺はかなり重いのです。
通常、棺を担ぐ人数は6人なのですが、王室の方々の棺の場合は8人で担ぎます。
故ダイアナ妃の棺は250㎏もあり、エリザベス女王の棺はさらに重く320㎏あるといいます。
イギリス王室のエリザベス女王のご遺体はエンバーミングされる?
エリザベス女王ご遺体はエンバーミングされていて、腐敗することなく美しいまま安置されています。
エンバーミング処置の最大有用期間は50日間と言われています。
何年もそのまま、というわけではありませんが、すぐに会えない人が会いに来るまで、葬儀までの間にきれいなままのご遺体を保存することができますね。
日本では火葬することが一般的ではありますが、土葬文化のイギリスでは約75%エンバーミング処理が行われているというデータもあります。
エリザベス女王がイギリス王室だから特別にエンバーミング処理を行ったわけではありません。
BBCニュース – エリザベス女王の子供や孫も棺の不寝番に 一般弔問の中https://t.co/cZY51iQUsy pic.twitter.com/5kXPG4dWJk
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) September 18, 2022
エリザベス女王の棺の中には何もないのではないかという憶測も、SNS上には飛び交っているようですが、棺が開けられることはありません。
このようにエンバーミングを施し、腐敗を防止した密閉された棺に納められているので、長時間の移動も長時間の弔問を受けることも可能なのでしょう。
エリザベス女王の埋葬場所
As the flag is lowered to half mast over Windsor Castle an incredible rainbow appears over the castle, for a few minutes and then just like that it was gone…. pic.twitter.com/nOIQCAxWQQ
— Chris Jackson (@ChrisJack_Getty) September 8, 2022
エリザベス女王の棺は、ロンドン郊外にあるウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂に納められます。
エリザベス女王の父ジョージ6世と母エリザベス皇太后のご両親、妹のマーガレット王女と一緒に、夫であったエディンバラ公フィリップ殿下の隣に納められるのです。
礼拝後、ひつぎは礼拝堂内の一角にある「国王ジョージ6世記念礼拝堂」に移され、家族が見守るなか、昨年4月に死去した夫のフィリップ殿下の隣に埋葬される。フィリップ殿下のひつぎは王室納棺堂に一時保管されていたが、女王の埋葬に伴い記念礼拝堂に移される。女王のひつぎの上の床には「エリザベス2世 1926~2022」と金文字で彫られた黒い石板が埋め込まれる。
引用:Yahoo!ニュース
日本では一般的な火葬後のお墓や、土葬するために棺を土の中へ埋めるのではなく、ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂の地下へ埋葬されます。
Googleマップでのウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂はコチラ!
実際にウィンザー城をみたことありませんが、エリザベス女王が実際に過ごされていた場所なので一度は行ってみたいですね!
ウィンザー城はエリザベス女王の居城であり、映画ハリーポッターのロケ地としても有名です。
観光ツアーで見学もできる場所もあるようです。
なぜエリザベス女王は火葬されない?
BBCニュース – 女王の棺、国葬の朝まで一般に公開へ 長蛇の列に注意呼びかけhttps://t.co/ztkPPxJtU2
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) September 12, 2022
カトリックでは遺体を焼くことは禁じられているため、エリザベス女王は火葬されることはありません。
イギリス王室だから特別なのではなく、カトリックの教えでは、死者の復活ということが言われているため、肉体が無くなってしまっては復活できないということです。
しかし、イギリスにはプロテスタントも多く、広い土地を必要とする土葬が難しくなってきました。
1963年にはカトリックでも火葬を解禁していることから、一般の方では火葬が増えているということです。
イギリス王室では従来どおりの埋葬方法がとられていますが、エリザベス女王の妹マーガレット王女は、初めて火葬されました。
それは、マーガレット王女が両親に挟まれて埋葬されることを望んだためだといいます。
ご両親の間には、遺灰を収めるくらいしかスペースがなかったからでした。
エリザベス女王はご両親の間ではなく、夫であったエディンバラ公フィリップ殿下の隣に安置されます。
イギリス王室の埋葬方法は?エリザベス女王の埋葬場所やなぜ火葬されないのか調査のまとめ
- イギリス王室の埋葬方法は密閉された棺に納められ埋葬される
- イギリス王室のご遺体だけでなく、イギリスでは75%エンバーミングしている
- エリザベス女王の埋葬場所はウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂
- 火葬されない理由はカトリックだから
2022年9月8日死去したイギリスのエリザベス女王の国葬は、9月19日です。
オーク製の完全密閉された棺に納められ、ロンドン郊外にあるウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂に、ご両親、妹のマーガレット王女とともに、夫であったエディンバラ公フィリップ殿下の隣に安置されます。
カトリックの教えに従い、火葬されることはありません。
ちなみにエリザベス女王の棺の上に置いてあったものについては下記の記事にまとめています。
⇒エリザベス女王の棺の上にあるのは三種の神器?丸い球状のものは何?についてはコチラ
参列者で目立っていた眼帯の方もまとめました。
⇒エリザベス女王の国葬で黒眼帯を付けた参列者は誰?についてはコチラ