- エンジンオイルってそんなに汚れるの?
- ボンネット開けてどこ見ればいいの?
- 色ってどれぐらいまで大丈夫なの?
- カフェオレみたいな色してるけど大丈夫?
上記のような悩みについて解説します。
エンジンオイルは自動車の消耗品の中でも交換頻度が多く、
あまり車を知らない方も聞き覚えがあると思います。
よく「エンジンオイルは人間の体に例えると血液みたいなもの」と言いますよね。
血液がドロドロだと体調が悪くなるのと同じで、エンジンオイルもドロドロになってしまうとエンジン不調の原因になります。
今回はエンジンオイルの汚れから何が分かるのかを解説をしていきます!
なぜエンジンオイルは汚れるの?
エンジンの中でガソリンが燃えることによりエンジンは回っています。
エンジンが回って中の金属が擦れあった時に目には分からないレベルで削れます。
削れたことにより鉄粉が発生します。
そして、ガソリンや微量のエンジンオイルが燃えることで燃えカスが発生します。
専門用語でいえば「スラッジ」というものです。
このような鉄粉や燃えカス(スラッジ)が発生して、エンジン内が少しずつ汚れていきます。
このように汚れが溜まったままにしておくと、
- エンジンのパワーが下がる
- 燃費が悪くなる
- 最悪の場合エンジンブロー(エンジン故障)
などの原因になるので、定期的に交換が必要です。
また、エンジンオイルの役割は6つあります。
エンジンオイルは酸素と触れ合うことで徐々に酸化していきます。
鉄粉などによる汚れや酸化などによるオイルの性能劣化があるので十分に役割を発揮するためにも定期的に交換する必要があります。
オイルレベルゲージの見方
まず車を平坦な場所へ停めます。
これはオイルの汚れだけでなく、同時にオイル量も確認するためです。
傾いた場所に駐車して確認すると、エンジンオイルも傾いているのでオイル量が正確に確認することができません。
オイルレベルゲージを引き抜く
ボンネットを開けて、オイルレベルゲージを引き抜きます。
車種によりレベルゲージの場所も違い、
レベルゲージの持ち手の色も白やオレンジなどいくつか種類があります。
引き抜きやすいようなリング状になっていて、色は黄色いことも多いです。
キッチンペーパーやティッシュで拭き取って戻す
まずキッチンペーパーやウエスなど
オイルレベルゲージを拭き取れるものを準備します。
引き抜いたオイルレベルゲージの先端に付着しているオイルを拭き取ります。
この後、元に戻すのでティッシュなどの破れやすいものを使って確認する場合にはエンジン内に破れたティッシュが入ってしまわないように注意してください。
飛び散ったエンジンオイルが付着した状態では正しいオイルの量が確認できません。
拭き取った後、再度差し込んで引き抜いて確認する
一度拭き取ってから差し込み、引き抜いたときに
レベルゲージに付着しているオイルの色と量を確認します。
エンジンオイルの色
先ほどのお話したように、
抜く → 拭く → 戻す → 抜くの順で
オイルレベルゲージを確認します。
最初に言ってしまうと
だいたい茶色っぽい色をしています。
エンジンオイルの量の確認がメインです。
量の確認と一緒に色も併せて確認します。
一番ゾッとするのが、カフェオレのようなベージュっぽい色の時です。
茶色っぽい色が普通
実はオイル交換してから1,000kmほど走行しただけでも、結構汚れたような茶色っぽい色になります。
これはエンジンオイルの役割の1つに清浄作用があるので
オイル交換をしたばかりでも黒くなることがあります。
清浄している証拠なので故障ではありません。
エンジンオイルがカフェオレみたいな色になる?
エンジンオイルの中に水が混入した場合、
オイルが乳化してカフェオレのような色になります。
油に水が混ざると白っぽくなりますが、
エンジンの汚れなどにより茶色っぽさがプラスされて
カフェオレのような色になります。
通常、水が混入することはないので
見つけ次第すぐに車屋さんに連絡してください。
水が入る代表的な原因はオーバーヒートによるエンジンの歪みです。
もちろんそれ以外が原因なこともありますが基本的に水が混入することはありません。
エンジン内部にはエンジンオイルと冷却水(LLC)が別々の道を通っています。
- 高温になりすぎた場合、金属であるエンジンは熱で膨張
- 膨張しすぎて大きく歪んだ場合にはエンジン部品にスキマが出来る
- スキマが原因でオイルと冷却水の別々の道が繋がってしまう
このようなことが一例として考えられます。
水の混入原因が分からないままエンジンを回すことは症状の悪化に繋がる可能性があるので、走行することは危険です。
JAFなどのロードサービス、車屋さんの引き取りをお願いしましょう。
エンジンオイル量の見方
点や網目のようなマークがあるもの、切り欠きがあるもの等
メーカー、車種によりレベルゲージが若干違うことがあります。
レベルゲージの見た目が違っても、見る場所は同じで持ち手側(H)がオイル量の上限、先端側(L)がオイル量下限を表しています。
H以上入っていると多すぎ、
L以下だと少なすぎと判断できます。
オイル量は多すぎても少なすぎてもエンジンに悪影響があります。
エンジンオイルの交換時期
エンジンオイルの交換時期は次の通りです。
・約5,000kmごと
ターボ車については構造上、エンジンオイルの定期的な交換が非常に重要なので私は約3,000kmごとに交換します。
つまり、エンジンオイルの状態が悪くなると、エンジンだけでなくターボチャージャーまで不調になる可能性があります。
過去に私が実際に経験した事例をご紹介します。
ターボ付き軽自動車でエンジンオイルを交換しないまま約2年走行。
汚れが詰まってしまい、ターボチャージャーが潤滑出来なくなりました。
潤滑出来ないまま無理に運転
→ ターボチャージャーの部品が破損
→ 破損した破片がエンジン内部に混入
→ 結果、エンジンブロー(エンジン故障)。
見積もり修理費は30万円を越えていました。。。
エンジンオイル代と交換工賃の合計は大体3,000円~5,000円程度。
上記の場合、2年間なので約4回。
例えば1回5,000円だったとすると、約2万円節約した代わりに30万円以上の修理になりました。。。
このようなことにならないようにエンジンオイルの交換は定期的に必ず行って下さいね。
オイルフィルター(オイルエレメント)の交換時期とは?
オイルフィルターはエンジンオイル交換2回につき1回の交換が目安です。
エンジンオイルの汚れをろ過しているもので
交換しないとエンジンオイルの汚れが取り除けません。
上記のようなサイクルで法定12ヶ月点検や車検の時の交換することが多いと思います。
車検の時期は車検証に記載がありますので確認してみてくださいね。
まとめ
オイル交換は車を長く乗るためには非常に重要なメンテナンスです。
ディーラーや車屋さんにもよりますが、点検費用にオイル代が含まれることもあり、オイル交換だけ行うよりも6ヶ月点検した方が安くなった!というケースもあります。
点検時に必要以上に部品交換する必要はありませんが、安全に乗れるようにオイルだけでなく、その他の部品も劣化している部品は交換してくださいね。
6ヶ月点検のタイミングで交換部品があると
車検時には交換不要になることが多く、結果的に車検代が安くなることもありますよ!
最後に、繰り返しになりますがオイル交換は本当に重要なメンテナンスです。
ターボ車でもノンターボ車でも定期的にオイル交換を実施してください。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。